交野ヶ原の祭4           節 分

【目次】
a) 山田神社 2003
b) 天田神社 2003
c) 機物神社 2003
d) 住吉神社 2003
e) 成田山 * 2010

2003年2月3日の節分に神社4軒をハシゴした。後から、「節分祭」とは立春の前夜または当日に寺社で行われる祭りのことと知った。2月4日でもよかったのか。
なお「厄払い」は、昔から朝廷の年中行事の一つとして、大晦日の夜、悪鬼を追いはらうために「追儺ツイナ」の儀式が行われていたが、これが社寺で、そして民家でも行われるようになり、節分の夜に豆をまいて禍を追う行事に変化したらしい。


 a) 山田神社

氏神さんの山田神社では、「節分祭」と「厄除け祈願」の幟が立っていた。主に厄年の老若男女を対象にしているのだろうが、客はほとんどいなかった。
      


 b) 天田神社

時折、通りがかりの地元の人がお参りしていたが、静かな節分風景だ。大豆がお盆に盛って置いてあった。折角だから数粒いただいた。
      


 c) 機物神社

機物神社には、「祝初宮詣り」の幟が1本立っていた。氏子の赤ちゃんが初めて産土神(うぶすながみ)に参詣するのだろうが、ココではこの時期なのかな。
拝殿は鉄筋コンクリート製で頑丈な扉は左右ともロックしてあった。ガラスの扉越しのお参だ。神さまをここまで近寄りがたくするのはチョットどうかな。
「豆」は殻つきピーナッツがビニール袋に入れて小分けして積んであった。衛生面を優先しているのだな。1袋ありがたく頂戴した。

         


 d) 住吉神社

住吉神社は完全に村人の神社である。社務所もなく、いつも無人だ。だから今日も期待せずに、ついでに寄ってみた。しかし、いつ来てもきれいだナァ。
         
拝殿の扉が開けられていた。中には、何枚かの記念写真も飾られていたが、神官の姿はない。どうも村人だけで祭ってきたようだ。
拝殿の奥から出て石段の上に祀られている(下写真の)本殿に近づく。
どういうわけか本殿の扉の下から筵が(垂らして)敷かれ、一番下の段に、村人手作りのアラレと豆が丁寧に並べられていた。

    
下左写真の左に写っている小さな祠ホコラにも筵が敷かれて、豆とアラレが供えられていた。その右手にあるのは、だんじりの車庫だ。
たまたまお詣りに来た村のおばあさんに伺うと、秋祭りは10月16日で、村だけの小さなお祭り。15日の宵にだんじりを出して16日に境内を3往復するそうな。
昔は村の中を曳いていたが、けが人が出たこともあり、危ないので、また曳く人も少なくなったのでと。秋祭りの鉦と太鼓の担当者が一人ずついるが、後継者の問題もあるようだ。

        
おばあさんも言っていたが、本殿前の狛犬は新しいが、立派だ。口を開いている右側の「阿」は手鞠で遊んでいるのかな?
左側の「吽ウン」が押さえているのは、狛犬の子供のように見えるがなぁ。
こんな阿吽(あうん)一対も初めて見るな。(「奉献」の文字が大きすぎるのが難点だ。)


 e) 成田山不動尊成田山節分祭で豆をまく(壇上右から)倉科カナさん、羽田美智子さんら=大阪府寝屋川市の成田山不動尊で2010年2月3日午前11時8分、森園道子撮影

2010年2月3日久し振りに成田山に詣でた。
まず、敬意を表して、毎日新聞社のHPを紹介・転載させていただく。

” 節分の3日、大阪府寝屋川市の成田山不動尊(成田山大阪別院明王院)で恒例の豆まき式があり、福豆をつかもうとする1万5000人(主催者発表)の参拝客で熱気に包まれた。
 境内には全長約200メートルの特設舞台が設けられ、午後までの計3回の豆まきに落花生など約2トンを用意した。
午前10時半からの1回目には、NHKの連続テレビ小説「ウェルかめ」に出演する女優の倉科カナさんや俳優の石黒賢さんらが登壇。
「不動明王がいる境内には鬼はいない」とする不動尊独特の言い伝えから、「福は内、福は内」だけの掛け声とともに豆をまいた。”



私は昼から出掛け、峠道一番上のいつもの駐輪場に愛車を止めて、まず、本殿に向かった。


14時から始まった何回目かの豆まきは結構空いていた。









豆まきの後は、演芸タイムである。
なんとかレコードの歌手がマイクを持ち、銭太鼓が盛り上げていた。








成田山では、節分の翌日、明日、立春から7日間祈祷修法するので、本日まで「星まつり」の祈祷案内がされていた。


【星まつり】明運星の北斗七星と本命星

真言宗では、北斗七星を形成する七つの星(貧狼星、巨門星、禄存星、文曲星、廉貞星、武曲星、破軍星)を「本命星」と言い、人は生まれた年によって七つの星のいずれかが定まる。
私の場合は、武曲星が「本命星」である。

「本命星」は一生変わることのないが、 星にはもう一つ年々巡って来る「当年星」というものがある。
「当年星」は、九曜という九つの星(羅ゴ星、土曜星、水曜星、金曜星、日曜星、火曜星、計都星、月曜星、木曜星)から成り、 その年の吉凶を判断する星とされている。

星は立春より新しくなり、翌年の節分までが1年となる。
ちなみに2010年(庚寅)は、私の場合、(昭和18年生まれの場合)、日曜星が当年星で、大吉である。

毎年節分の日に行われる「星祭」は、「星供」や「星供養」とも言い、各人の「本命星(七曜星)」や「当年星(九曜星)」の他、本命宮(十二宮:生まれた月)、
本命宿(二十八宿:生まれた日)などの星をお祀りして、真言密教の修法である護摩供養を行うことにより、よくない星に当たる人は災いを免れるように、
よい星に当たる人は一層よくなるように除災招福を祈念する行事とのこと。

      from 高野山真言宗那須波切不動尊金乗院HP(栃木県那須塩原)


高尾山薬王院HPには、護摩供養の写真も出ている。