生駒山系        生駒縦走1 (北へ)


2002年3月初めの超暖かい土曜日、9時半に自宅を出て、生駒(イコマ)へ走った。
奈良県に向かう私の定番、「傍示の里ハイキングコース」に入った。
コース上の人家が無くなる直前、右手の小川の茂みに白梅が輝いていた。
何とか道を見つけてカメラに収めた。
ひっつき虫がパンツや靴にいっぱい付いた。
傍示の里では、山裾の田圃に紅梅が燃えていた。

        

富雄川沿いに南下し、高山郵便局前で右折。
白庭台住宅の幹線道路を西へ進み、稲葉バス停で左折し再び南下。
R168を西に横断して南下。
阪奈道路高架下をくぐって、近鉄生駒駅に着いたのが11時半。
生駒聖天に通ずる昔からの門前町の通りで、この前(生駒駅への初回に)見つけた、うまくて安い中華屋でラーメン酢豚定食と餃子を食う。

腹ごしらえの後、生駒山頂まで(642m)の標高差500mを360円で買った。
生駒ケーブルは、高さ1mあたり1.4円であった。安い!

生駒ケーブルは途中の宝山寺駅で乗り換える。折角だから、バイクを置いて、宝山寺、生駒の聖天さんにお参りする。
聖天さんは歓喜(カンギ)天である。本堂のご本尊は不動明王だ。江戸時代中期(17世紀)に湛海律師によって開かれた。

   惣門脇の看板       本堂(左に拝殿、後方の岩壁に弥勒菩薩が見える)    拝殿(この奥に秘仏・聖天さんがおられる)

        

ケーブルを乗り継いで、生駒山頂の遊園地前に着く。暖かいとはいえ、3月初めである。人影はない。
立ち並ぶテレビ塔や無線中継基地の東側を南下して、ひとまず西に向かう道を探す。
「摂河泉コースを経て生駒縦走コース」と書かれた案内標識にしたがって山を下り始めるた。
すぐにゴロゴロ石の路になる。
ハイキング姿で登って来るおばさん達に出会う。「へぇー、自転車やんか」、「乗れへんの?」。私、愛車の背をたたいて、「こいつが可哀想やんか」。「我が命より大事やねんな?」、「そうや、嫁ハンの次にな」


左の写真は生駒山頂からちょっと下りるてきた標高600mくらいの快適な道だ。大きな石が転がっている。

南西に山を下っていくと、右下写真の標識があり、西方向の近鉄枚岡駅方面に下る道と生駒縦走コースの道がボックスカルバートのトンネルで立体交差している。
(標識の右手にコンクリートの天端が少し写っているが、立体交差は必要なんだろうか?) 
交差点から北上し、いよいよ生駒山系の縦走を開始。

ここから南北に約1キロ半は、府民の森「ぬかた園地」として整備されている。
テレビ大阪のアンテナ塔の脇を上っていくと、結構広いあじさい園が広がっていた。
さらに北側には府民の森「くさか園地」(近鉄奈良線のトンネルがこの園地の下を走っている)が隣接している。
(ここまでは、大阪府東大阪市で、サイクリング道が整備されていて気持ちがいい。この先は大東市の東端になり雰囲気は良くない。)


やがて縦走道は、ダンプがばんばん走る阪奈道路の峠付近に出る。歩道橋で道路を越えると、四条畷市になる。山道に入っていくと、再び自然の中だ。


落ち着いた静かな池が迎えてくれた。府民の森「緑の文化園・むろいけ園地」の室池である。
夕暮れせまる春初めの池を鴨のつがいが仲良く滑っていった(左写真)。

新池・古池・中ヶ池・砂溜池を総称して室池と呼び、約18.7ha あるとのこと。
昔、この池の天然氷を夏まで保存する氷室があったので、氷室池→室池となったらしい。
この園地には、ファミリー向けの散策・遊歩道や野球グランド2面などのスポーツ施設、さらにはセミナーハウスや宿泊施設まで(多分どこやらの健保組合や厚生年金基金によって)整備されている。

この園地を東に抜けて、四条畷市立野外活動センターの前を通り、ふれ合いの森をさらに東へ進むと、堂尾池(小さなダム湖、下右写真)に出る。

ダムからの流れの右岸側を下っていくと、道は北向きに変わり市街地に出て国道163号線と交わる。
163号線を横断して左折し少し上ると、右手に飯盛霊園の広い敷地が見える。
立派なゲートをくぐり、誰もいなかったメーンストリートの真ん中を走って北上して、隣接する府民の森「ほしだ園地」への山道に入る。
18時を回っていて山は暗いが、見当をつけて坂道を下った。
国道168号線に出て、さらに快適に下った。


生駒山頂からの600mのダウンヒルが終わったのは19時半。
大阪府の枚方市、交野市、四条畷市、大東市、東大阪市、奈良県の生駒市を駆けめぐったことになる。