丹後半島・経ヶ岬回り・その3   丹後木津→鎌入(カマニュウ)


 丹後木津駅 出艇〜(木津川)〜浜詰〜間人(民宿)〜鎌入 (1998)


1日目

翌98年の7月末、長梅雨の明ける直前の薄曇り日に、丹後半島の西端の丹後木津駅で下車。
橋の下に日影を見つけ、艇を組み立てる。左写真(14:24)の橋桁下に小さく見えているのが出艇前の愛艇。

まずは丹後の木津川下流2kmをなんとか下る。


小さなきれいな砂丘を漕ぎ抜けると、真夏の日本海だった。
東に広がる浜詰の海水浴場の沖を漕ぎ、まずは、八丁浜の手前の網野漁港を目指す。


強いアゲインストの風波に苦しめられて、18時前に網野漁港に入る。
休憩し様子を見ていると、風が収まった(左写真;18:05)。

間人(タイザ)までの10kmを漕ごうとすれば当然、夜間航行になるが、海は大丈夫のようだ。東に向かう。



下の3枚の写真の内、左、赤いカヌーの舳先方向が間人である(18:37)。
その2分後だが、後ろを振り返ると西の雲は厚く、夕日がその雲間に沈むところだった(中写真;18:39)。
19時にはとっぷりと日が暮れた。
初めて漕ぐコースではあったが海は凪いでいて、海岸線沿いに岩に当たる波音に注意しながら漕ぎ進め、20時半、上弦の月に照らされて無事、間人に入港。
昨年泊まった民宿に向かう。
右の写真は艇を泊め置いたスロープで翌朝に写したもの。白い
斜張橋が間人港のシンボルになっていた。




2日目

翌日はベタ凪で、波の静かな奥丹後の美しい海岸線をゆっくりと漕ぎ進めた。

下の3枚の写真の内、左の正面は竹野(タカノ)の立岩。画面左端に犬ヶ岬の犬が辛うじて写っている。
中写真は、その犬ヶ岬の先端の岩との間である。ココを通れたのは初めてだ。いつもは犬ヶ岬には三角波が立っていて遠巻きに漕ぐ。ラッキー!
右写真は、丹後松島と呼ばれている辺りで、頃合いのスロープを見つけ、着艇・休憩。


中浜の漁港に入ってぐるっーと一周した。穴文殊の上のなにやら大きな建物を見て、懐かしい袖志の沖をゆっくりと漕ぐ。袖志も今日は穏やかだ。

下左写真は、経ヶ岬の西南の付け根に上陸するところ。ちょっとタイマーが早かった。
下中は、岬の真っ直ぐ沖合から白亜の経ヶ岬灯台をバッチリと。
下右は、岬の先端の切り立った岩肌。凪いでいるので撮れるのだ。



灯台に見ほれながら岬を回り込んで、4km東南の最初の集落、蒲入で上がった。
「蒲入」は、奥丹後でも一番田舎の観光客とは無縁の小さな静かな漁村で、もう一度ゆっくり来たいと思った。
特別急な坂道を登ると、バス停があった。


             北近畿丹後鉄道 夏の雲

                      イカ釣り灯 水平線のホタルかな