D.泌尿器科

1)前立腺

阪口医院で、「前立腺は定期検査をしておいた方がええで。 前立腺癌もあるし。」と脅かされたので、

1)2010年5月21日(金)山田クリニックへ行った。

@ 「検尿一般・沈査」の検査結果
検査項目は、酸性度、糖、蛋白、潜血、ウロビリノーゲン、白血球、赤血球、上皮、細菌。
2010/5/21 : 酸性度:6、ウロビリノーゲン:N、赤血球:0〜1。
2010/5/31 : 酸性度:6、ウロビリノーゲン:N。

 尿沈査 : 尿沈査とは、尿を試験管にとって遠心分離器にかけ、管の底に沈殿している固形成分の種類と数を調べるものです。尿蛋白などで異常値が出た場合にさらに詳しく調べるために行われます。
 【赤血球が多い場合】 腎臓や尿路の炎症・結石・腫瘍・白血病・紫斑病・血友病
 【白血球が多い場合】 腎臓や尿路の感染・炎症・白血病
 ウロビリノーゲン : ウロビリノーゲンとは胆汁に含まれているビリルビン(胆汁色素)が腸内細菌によって分解されてできる物質です。その大部分は便で排泄されますが、少量が血液中に吸収されて尿とともに排泄され、残りは腸から吸収されて肝臓に戻り、胆汁の成分になります。尿中のウロビリノーゲンの増減を調べれば、肝臓や胆道系の異常を知ることができます。
 【陽性(+)の場合】 肝臓障害・赤血球が壊れる病気(溶血性黄疸など)がんこな便秘・薬剤の影響
 【陰性(−)の場合】 胆石・胆道閉鎖・抗生物質の大量投与

A 診察台の上で、直腸指診の後、ゼリーを塗ってのエコー検査が行われた。直腸指診

 直腸指診 : 直腸診、直腸内触診とも言う) 肛門に指を挿入して調べる検査。原始的に聞こえるかもしれぬが、比較的簡単に行うことができ、がんなどの診断にも役立つ有用性の高い検査。直腸がんや直腸ポリープ、前立腺肥大、痔などの診断にも有効。前立腺が直腸の際にあるからできるのだ。

検査の結果 : 前立腺が大きく、過去に前立腺炎が何回もあって痕跡の小さな結石が多くあった。5月31日に確認すると、結石はみんなあるので心配不要とのこと。

B ユリーフ錠4mgレボフロキサシン錠100mgが投与され、排尿日誌を3日間つけることになった。
2010/5/31 : ユリーフだけになった。ユリーフは、α1(アルファワン)ブロッカーという薬で、前立腺を収縮させるノルアドレナリンという物質の働きをブロックし、前立腺の過剰な収縮を抑える。α1遮断薬は前立腺肥大症に最もよく使われる薬で、前立腺や尿道の筋肉の緊張を弛め、オシッコを出しやすくする。
レボフロキサシン錠100mgは元々不要だったようだ。)


2)2010年5月31日(月)に2回目

尿量測定をした。
先回の血液検査の結果:本ページの冒頭近くの表に記す。前立腺特異抗体PSAも含め問題なし。
排尿日誌@とAを持参した。@は5/22〜24、ユリーフ服用。Aは5/29〜30、ユリーフ服用せず。
@とAを比較すると、ユリーフ服用時の方が、1回の排尿量が多く、排尿間隔が長かった。(統計的に論じるにはサンプル数が少ないが。)
ドクターは「1日の排尿量が3000ml近い日があり、水分摂取量が多すぎる。そのために頻尿になっている。体に不要な水分は摂らない方がよい。腎臓、心臓に負担も掛かるし。酒、特に寝酒は夜間頻尿になる。」
この話は為になる。
その日から、水分補給量を減らし、寝酒を止めることにした。

チョット気になって、調べてみた。
まず、アルコール代謝経路(右図参照)
口から入ったアルコール(エチルアルコール(C2H5OH))は、胃や小腸で大部分が吸収され、血液に溶け込んで、まず肝臓に送られます。
吸収されたアルコールは、肝臓でアルコール脱水素酵素(ADH:alcohol dehydrogenase)の働きによりアセトアルデヒドに分解され、さらにアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の働きで酸化され、酢酸に変わります。
肝臓で分解しきれなかったアルコールは、肝静脈を通って心臓に送られ、ここから脳はもちろん全身へと巡っていき、再び肝臓に戻って分解されます。
肝臓でできた酢酸は、全身を巡るうちに水と炭酸ガスに分解され、最後には体の外に出ていきます
体に入ったアルコールのごく一部は、体内で処理されないまま、尿や汗、呼気となって、体の外に出ていきます。

しかし、アルコールが分解されてできる水分量なら大したことではない。それで、
アルコールの利尿作用
誰しも経験がおありのように、お酒を飲むとトイレが近くなりますよね。
「たくさん飲んでいるから当然」というのも一理ありますが、実は体内に入ったアルコールのうち、尿になって排泄されるのは5%以下。トイレが近くなる本当の原因は、アルコールの利尿作用にあります。
人間の脳からは、普段、抗利尿ホルモンが分泌され、いたずらにおしっこを増やさないようコントロールをしています。「昼間は数時間おきにトイレに行くのに、寝ている間は長い時間トイレに行かなくても済む」という体のリズムも、このホルモンが、日中は少なめに、夜間睡眠中には多量に分泌されるという特徴を持っているため。
ところが、アルコールにはこの抗利尿ホルモンを抑える働きがあり、そのためにトイレが近くなってしまうのです。よくビールを飲むとトイレが近くなると言いますが、これは水分量が多いためで、どんなお酒でも利尿作用は同じです。
ただし人間の体はうまくできていて、この現象はやがておさまります。「おしっこが出過ぎるのも良くない」と、ある程度飲み続けると抗利尿ホルモンの働きが復活し、今度はトイレが遠くなるのです。その時間が、飲み始めてから約3時間後。
だから酒席でじっくりと大切な話をするなら、「飲み始めてから3時間後」が目安ですので、お忘れなく。

アルコールには抗利尿ホルモンを抑える働きがあるため、トイレが近くなるのだ。納得。寝酒は駄目だ。

抗利尿ホルモン
例えば、スポーツなどで大量の汗をかいたり、脱水状態になると、下垂体からの抗利尿ホルモンの分泌量が増え、尿量が少なくなり、水分が失われないように働きかけます。
逆に、水をたくさん飲むと抗利尿ホルモンの分泌が抑制され、腎臓からの水分の再吸収が減り、尿量が増えるようになります。

おねしょと抗利尿ホルモン
夜尿症の場合は、夜間にたくさん分泌されるはずの抗利尿ホルモンが少ないため、夜間の尿量がとても多くなってしまうのです。
夜尿症の原因の一つとして、この抗利尿ホルモンの夜間における分泌不足があるのです。

なるほど。「抗利尿ホルモン」をしっかり働かそう!


【前立腺のお勉強】

【過活動膀胱】
過活動膀胱:前立腺肥大で(尿道が圧迫され)尿が出にくい状態が続くと、膀胱が勝手に縮みやすくなり、過敏に働くようになって、尿が十分に貯まっていないのに我慢のできない尿意が起きることがある。





前立腺は膀胱の下にあり、尿道を取り囲んでいます。また、一部が直腸に接しているため、直腸の壁越しに指で触れることができます。大きさはちょうど栗の実くらいで、形も栗によく似ています。

前立腺肥大とはどのくらいの大きさ?
一般的な成人男性は横径3.5cm以内、前後径が2.5cm、長軸が3cm以内といわれています。よく例えられる表現が『栗ぐらいの大きさだ』といわれます。
ところが前立腺肥大症の前立腺はこの栗程度の大きさのものが、卵やみかんのように肥大します。肥大の度合いが小さい前立腺は硬めで、肥大の度合いが大きい前立腺は柔らかいみたいです。


前立腺とは(副腎・腎臓・尿管・膀胱・尿道・精巣 図示)
前立腺は、男性だけが持っている生殖器官の一部です。大きさ・形はちょうど栗の実くらいで膀胱のほぼ真下にあり、尿道を取り囲んでいます。


前立腺は精液の一部となる「前立腺液」を分泌したり、膀胱の出口を開け閉めしたりする働きをしていますが、前立腺の働きや役割についてはまだ詳しくは分かっていません。 前立腺は大きく分けて内側(内腺:ないせん)と外側(外腺:がいせん)にわけられています。最近は移行ゾーン・中心ゾーン・辺縁ゾーンの3つに分けることもあり、移行・中心ゾーンは内腺、辺縁ゾーンは外腺にあたると考えられます。


【超音波検査】 from 坂泌尿器科病院HP
超音波という人の耳には聞こえないような周波数の音を当て、お腹の中の臓器や血液の流れを画像として表示します。
腎臓や膀胱、前立腺などの形や大きさを比較的短時間で検査することができます。
特に前立腺の大きさは簡単に計測することができます。
検査は、ベッドに寝ていただき、おなかに検査用のゼリーを塗ってプローブという機械を当てて行います。
(東芝メディカルシステムズ 株式会社 製)



超音波(エコー)検査(カラードップラー・フルデジタルシステム)の画像 from まえだ泌尿器科クリニックHP





2)排尿日誌

夜間に3回目覚めて、睡眠不足になるので、ドクターに相談した。
排尿日誌を、5月22日、23日、24日、29日、30日の5日間付けた結果、1日の排尿合計が、2000、2400、3000、2400、2900ccと多い。
水の飲み過ぎである。2000ccを越えていれば、頻尿になって当然であるとのこと。
納得し、水分摂取量を減らした。

ユリーフ錠4mgは、服用していて快適なので、続けることにした。(5月31日)

2010年6月30日:残尿量は13cc。前立腺の大きさは50cc。