自彊術memo-4    
 自分でする 腹押さえ





仰向けに寝て、直角に両膝を立てる。

腹を押さえる位置は、@左肋骨下、A左横腹、B左下腹部、C下腹部真ん中、D右下腹部、E右横腹、F右肋骨下、Gみぞおち。

@〜Cまでは右手を下に、左手を重ね、時計回りで臍の方に向かって押さえる。








Dの位置にきたら、左手を下に、右手を重ねFまで押さえる。
@〜Eまでは指先に力を入れて圧すが、Fは左親指で圧す。Gは両手指を揃えて静かに圧す。

圧し方は、ただペコペコ圧すのではなく、1回ずつ大きく息を吸い込み、息をゆっくり吐きながら静かに圧してゆく。無理に力を入れなくても、吸い込まれるように入る。息を吐き終わったら手指を離して、次の息を吸い込む。








押さえる位置

左図に示す通り、左肋骨下の@から時計の針の動く方向に進み、心窩部Gで終わる。

@とF上腹部両隅は、”第2動”で4本の指で押さえる場所。
BとD下腹部両隅は、”第1動”で両手首(腕時計)が当たるところ。
真ん中のCは、”第1動”で重ねた小指が当たるところ。

BCDの3ヶ所は”第1動”、@Fの2ヶ所は”第2動”でいつも20回ずつ圧迫しているトコロである。
あとのAEGの3ヶ所は4隅の押さえる場所の中間にあると思えばよい。








腹部の8点を圧した後に、井桁に摩擦する。
横に10回、縦に10回、数回繰り返す。

腹押しは満腹時は避ける。


就寝前、起床直後、夜中眠れない時など、布団の中でやるのがよいだろう。
回数は、2〜3回。







【内臓を揉む】胃と肝臓は肋骨の内側。ほじるようにして押しもむ。

内臓も筋肉でできているので、肩や腰が凝るのと同様に、内臓も凝る。例えば、食べ過ぎて疲れたり、ビールで冷やしたりすると内蔵も凝る。
内臓の不調は、肩や腰と同様、揉みほぐすとよくなることが多い。内蔵をさするのは万病の予防になる。


右図に示すように、胃は左の肋骨の内側に、肝臓は右の肋骨の内側にある。
肋骨の内側をほじるように押し揉むとよい。
肝臓は血管の塊のような器官なので、揉むだけで血液の流れがよくなり、機能が上がる。


【参考】    from よく使うツボの取り方

中完(ちゅうかん)完の字は正しくは月(にくずき)に完の字  


おなかの中心という意味の【中完チュウカン】です。

ツボの位置も言葉通り「みぞおち」と「おへそ」のまん中にあります。

弱った胃腸の働きを整え、丈夫にするのに最適のツボのひとつです。


気海(きかい)・関元(かんげん)・中極(ちゅうきょく)



【気海キカイ】
 おへその真下1寸5分(約3.4センチ)の所です。
 体を温める作用が大きく、気力を増すツボでもあります。
 呼吸器に異常があるときにも多用します
 強壮保健のツボとしてよく使われています


【関元カンゲン】
 お腹の中心線上でお臍(へそ)と恥骨の中間。
 簡単に取るには、おへその真下ご自分の手幅(指四本分、約7.8センチ)のところ。
 「へそ下三寸」という言葉があります。 本来この言葉は腹式呼吸法で言われるところの「臍下丹田」のことです。
 経穴では「関元」の部です。
 非常に大切な経穴で元気を作りだす根本なのです。


【中極チュウキョク】
 お腹の中心線上で、恥骨の少し上(1寸)の陥凹部、陰毛中。 泌尿器、生殖器疾患に多用



関元の簡単な取り方