花と鳥の暦 2012
(この年から日付順並べる)
辛夷と白木蓮 (2012/04/02)
今年の春はゆっくりである。
五常公園の辛夷が朝日に輝いていた。
辛夷は、小枝が蜘蛛の巣のように四方八方に延びているそれが春光によく合う。
それぞれの小枝の先にはまだ堅い蕾が付いていて、春の生命力を感じる。
(花片は一枚も落ちていなかった。)
下は、我が家の前の白木蓮。
例年、お彼岸に咲き誇るので、今年は10日も遅い。
4月になっても、花片が1枚も落ちていないの初めてだ。
垣根の後の椿。
毎年、晩秋に木の上の方が刈り込まれ、冬芽がほとんど残らない。
この花は、人目に付かない北側で精一杯咲いていた。
京都府立植物園へ (2012/04/02)
この日は久し振りにいい天気なので、女房と連れ立って植物園に行った。
京阪三条駅の階段を上がると、柳の新芽が鴨川に向かって靡いていた。
( 古川にこびて芽を張る柳かな 芭蕉 「矢矧堤」 )
三条でランチの後、烏丸御池まで歩いて、地下鉄烏丸線で北山駅に向かう。
植物園に入る。(65歳以上は無料)
今年は、染井吉野はまだまだで、お花見は大分先であるが、見事に咲いている桜を見付けた。
「ソメイヨシノ x シナオウトウ」と書いてあった。
ソメイヨシノとシナオウトウ(カラミザクラ)の交配種である。
コチラは、啓翁桜 ケイオウザクラ。
盛りはとっくに過ぎたツバキ園に向かう。
かわいい椿が1輪咲いていてくれた。
山茱萸 サンシュユの大木。私が知っている山茱萸はもっと背が低い。
枝垂桜 シダレザクラも咲き始めていた。
大きな連翹。
オオイヌノフグリが一面に咲いていた。
大きなイヌノフグリということであるが、”イヌノフグリ”は、果実の形状が雄犬の陰嚢に似ていることから牧野富太郎が命名したらしい。
在来種のイヌノフグリは、かつては路傍や畑の畦道などで普通に見られた雑草であるが、近年は近縁種の帰化植物であるオオイヌノフグリにその生育地を奪われ、絶滅危惧II類に指定されている。
杏 アンズ。
カラミザクラ
水仙
御所の枝垂れ桜 (2012/04/09)
山田池公園の花々 (2012/06/02)
紫陽花の真花 (2012/06/18)
紫陽花は、一般に花と思われている、回りの花びらのようなものは、実はガク(顎:外花被片)で”飾り花”。
本当の花は実山椒くらいの大きさで中心部に固まって群れている。これを”真花シンカ”と呼ぶそうな。
各地の「気象台」は標準木の真花が2、3輪咲くと、紫陽花の開花宣言をする。
なお、飾り花の真ん中も「真花」であるが、退化していて咲かないことが多いらしい。
右の写真は、飾り花の真ん中の真花が開いている。
今朝、やっと、飾り花の真花が咲いているのを見付けたのだ。(五常公園)
もちろん、真ん中に群がっている真花はほとんどが咲いている。
三室戸寺 (2012/06/24)
三室戸寺の境内に入り参道を進むと、紫陽花の陰に半分隠れて、岡井省二先生の句碑が見えた。
『あぢさいの色をあつめて虚空とす』
蓮の蕾が開きかけていた。
三重の塔と若楓。
本堂の前の池には蓮。
山には一面の紫陽花。そして向こうには躑躅。
大きな白色の紫陽花。
見事な赤。
花南天。左は三室戸寺境内。右は京阪・三室戸駅への帰路の庭先。
『花南天実る容をして重し』 長谷川かな女
陰の紫陽花 三景 (2012/06/29)
藤森神社の門の陰(ココは無料、紫陽花園は有料)。 東福寺の臥雲橋の袂。
養源院の門の陰のは最高。
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