walking チョットずつ 琵琶湖一周
『奈良自然塾』というのがある。カヌーのクラブ・ザ・ファルトで知り合った東久保勝彦さんが始めたアウトドア愛好会だ。
ココで、2004年1月から毎月1回第4木曜日に琵琶湖畔を歩き、下の表のように1年半、計18回で琵琶湖を一周しようという企画が始まっている。
その話を03年12月のクラブ・ザ・ファルト総会で隣席だった東久保さんから聞いた。
Mother Lake をじっくり知るには、カヌーで漕ぐよりも、自転車で走るよりも、自分の足で歩くのが一番だ。早速、申し込んだ。
2回目以降のウォーキング・レポートは、下の目次一覧表をクリックして下さい。
第1回 | 瀬田唐橋〜烏丸半島 | 2004年01月22日(木) | 14.5km |
第2回 | 烏丸半島〜あやめ浜 | 2004年02月26日(木) | 13.5km |
第3回 | あやめ浜〜長命寺 | 2004年03月25日(木) | 10.0km |
第4回 | 長命寺〜新海浜 | 2004年04月22日(木) | 17.0km |
第5回 | 新海浜〜彦根 | 2004年06月24日(木) | 15.0km |
第6回 | 彦根〜長浜 | 2004年07月22日(木) | 14.5km |
第7回 | 長浜〜湖北町 | 2004年09月23日(木) | 15.0km |
第8回 | 湖北町〜塩津浜 | 2004年10月28日(木) | 12.0km |
第9回 | 塩津浜〜菅浦 | 2004年11月25日(木) | 11.0km |
第10回 | 菅浦〜大浦 | 2004年12月23日(木) | 10.0km |
第11回 | 大浦〜海津〜中庄 | 2005年01月27日(木) | 15.0km |
第12回 | 中庄〜今津〜安曇川 | 2005年02月24日(木) | 15.0km |
第13回 | 安曇川〜高島〜北小松 | 2005年03月24日(木) | 16.0km |
第14回 | 北小松〜小野 | 2005年04月28日(木) | 17.0km |
第15回 | 小野〜唐崎 | 2005年05月26日(木) | 16.0km |
第16回 | 唐崎〜瀬田唐橋 | 2005年06月23日(木) | 15.0km |
計 | 『 琵琶湖一周 』 | 2004年1月〜05年6月 | 230km |
なお、「黒いバイクのペダリング」のTopページに戻るには、
cf : 地図は、マピオンMapion滋賀県ページから検索するのが便利。滋賀県の琵琶湖研究所HPに琵琶湖の概要、近江八幡市HPに琵琶湖のあらましあり。
No.1(04年1月22日) 瀬田唐橋〜烏丸半島
大寒の翌日で、強烈に寒い日だった。湖岸は終日マイナス気温で、風が強かった。
JR石山駅南口に10時に集合。寒いのに40人を超える老若?男女が参加した。
東に歩いて、湖岸に出る。
左写真、琵琶湖から流れ出る唯一の河川、瀬田川の最上流の橋をJR貨物が渡っている。
この辺りにはいつも大きな屋形船がたくさん舫ってあるが、いったいいつ使われるのだろうナ。
今回の琵琶湖一周ウォーキングの起点である瀬田の唐橋を渡って、反時計回りにスタートした。
右写真、今の唐橋にも旧橋から引き継いで、高欄には擬宝珠ギボウシが付けられている。
(唐橋と左上写真のJR橋との間には、国道1号線が走っている。)
左は、唐橋を渡って東岸上流側から写した。桁隠しが柔らかい木造橋風のイメージを出している。
歌川広重の近江八景・瀬田夕照と21世紀の夕照を比べてみるのも一興か。
唐橋から琵琶湖東岸を(正確にはココは、琵琶湖から流れ出ている瀬田川だが、)を北上する。
右写真の正面は比叡山。
橋は、手前に、JR東海道線(琵琶湖線)の上下線が別々に架かっていて、その北側に白いアーチ橋が見える。
アーチはよく目立が、水道橋か何かだろう。
白いアーチ橋の下の河川敷を通り過ぎて200mほど歩くと、左写真の「河川管理境界」の標示がある。
ココまでは瀬田川で、コレから北が琵琶湖だ。
大きな琵琶湖が県の管理で、瀬田川(淀川)は国の管理。
なお、国土交通省・琵琶湖河川事務所HPに琵琶湖沿岸の航空写真がある。
(平成15年11月〜16年4月に高度約1,000mから撮影)
右写真は、比叡山とその前に横たわる近江大橋。
琵琶湖に架かる橋は、この近江大橋(延長1290m)と次回のウォーキングで出会う琵琶湖大橋(上り橋:1400m、下り橋1350m)の2本だ。
写真の左の方、近江大橋の向こう側に、比叡の稜線をわずかに越えて、のっぽの大津プリンスホテルが写っている。
なにも遮るモノはないのだから、あの38階からの眺望は素晴らしい。
近江大橋を過ぎ、帰帆南橋を越えて矢橋ヤバセ帰帆島に渡る。
橋の上では寒風に帽子を飛ばされそうになった。
広重の矢橋帰帆の帆掛船も、冬場は結構強い西風に苦しめられたのだろうナ。
語源由来辞典にも「急がば回れ」は「もののふの矢橋の船は速けれど急がば廻れ瀬田の長橋」から出ているとのこと。
左写真に写っている湖面の風波を見るまでもなく、今日なんぞはカヌーを漕ぐのは無理である。
前方の雪山は比良・蓬莱山か。
パノラマ解説板を見て対岸の景色を眺めたりするものの、寒いので先を急ぐ。
浄化センターを過ぎて、帰帆北橋を渡る。
右写真のヨシ原の湖水は寒々と凍っていた。
【ヨシ】 琵琶湖のヨシのHPの中で、ヨシ(葭、蘆、葦)について詳しく説明されている。
特に私が気になっている「ヨシとアシの違い」は、基本的には同じもであるが、滋賀県のヨシ業者はヨシの近くに生えているオギ(オギではなく、ヨシの亜種ではないかという説もある)のことをアシと呼んでいる。
オギはヨシと比べて商品価値がないので悪し(アシ)と言われる。
ヨシは枯れた茎の中が空洞だが、オギは海綿状のものが詰まっている。
昼飯は、塾長が見つけた西風を避ける恰好のスポット、湖岸堤の東側に1列に並んで食す。
豪華な弁当で人心地。ホット焼酎で生き返る。
昼食後、寒いので早々に出発。北山田橋を越える。
北山田港は結構大きな漁港であった。
左写真の湖岸一面も凍っているのだ。「しぶき氷」がきれいだった。
向こうの比叡も、そして沖合のエリも寒そうだナァ。
右写真、湖岸の松は西風に負けずに立っている。
正面の雪比良のきれいこと。
三角州で西に出っ張っている旧・草津川を高砂橋で越えて、北上。
左写真は『枯れたアシ原の向こうに雪比良』を見たモノ。まさに冬の琵琶湖の景だ。
右写真は葉山川。
画面中央に三上山(近江富士)がちょうど見える。
この川に沿ってサイクリングロードが延びている。暖かくなると気持ちイイ道だろうな。
葉山川を越えるとすぐにBiyo(琵琶湖・淀川水質浄化共同実験)センターの施設群がある。
Biyoセンターの北の浜辺には冬鳥がいっぱいいた。
ボランティアの説明者もいてくれて、双眼鏡なしで最高のバードウォッチングが楽しめた。
ココ、草津市志那町には毎年11月から2月まで小白鳥が越冬にやってくるとのこと。
本日のゴール手前で、琵琶湖の冬鳥大集団と出会って、琵琶湖ウォーキング第1回目もぼつぼつフィナーレである。
左写真の右半分は本日の終着の烏丸半島。
中央左に白く見えているのは堅田の市街地。
その右端に、よーく見ると、琵琶湖大橋袂の大観覧車が写っている。
烏丸半島には、琵琶湖博物館をはじめいろいろな施設があった。
チョットずつ 琵琶湖一周 no.2へ