琵琶湖ショート絵巻 巻12 湖西を縫って漕ぐ (今津〜舞子)
クラブ・ザ・ファルト吉田代表からの2007年10月例会の案内は次の如し。
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THE FALT 10月例会 『 琵琶湖西岸をゆっくり「縫う」ように楽しみましょう 』
日時:10月27日(土)〜28日(日)
集合:近江今津琵琶湖汽船桟橋南、午前10時30分
参考:大阪08:45→京都09:14→今津10:03(新快速)
出艇:12:00(昼食後)
行程:27日・今津・「針江川」遡行・安曇川河口北(キャンプ泊)距離11km+α(針江川遡行)
28日・「松ノ木内湖」、「乙女ヶ池」を経て近江舞子 距離14km+β(内湖+池の回遊)
食料:27日昼〜28日昼、計4食(キャンプ地で水・食料・酒の補給は見込めません)
申込:10月26日20:00までに吉田まで
連絡:少雨決行ですが、荒天で中止する場合は、26日20:10にメイル連絡します。
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【1日目 : 10月27日(土)】 時々小雨。夕刻、強風、雨。(太平洋側を北上する台風の影響か)
左写真、予定より30分早く、11時30分に出艇。
画面左より、岸本艇、吉田艇、奥田艇。下の舳先は西野艇。 (11:30)
右写真、木津コウヅ港の常夜灯が復元されていた。
この辺りは奈良時代から開けていて、古津とも表記されていた。
(古津に対して”今津”が後からできたのだろうか?)
江戸時代にはココに小浜藩の蔵米屋敷があり、若狭からの蔵米・貨客(旅人・巡礼)を回漕していたとのこと。
この辺りの水面に黒い菱の実・ウォーターマロンが沢山浮いてをり、今夜の酒の肴にと岸本さんが採っていた。
→茹でると、中は空洞で食べるトコはなかった。
左写真、前方は新旭水鳥観察センター。
右写真、針江川の水門。ココから遡航。 (12:30)
左・右写真、針江川を上ると直ぐに別天地の景観だ。
川幅が拡がり、水草が繁っている。
水は綺麗で人造物は別荘と朽ちかけた舟のみ。
人影はない。ホントに静かだ。
左写真、きれいな針江川を遡航する。やがて田圃そして針江の集落へ。途中の水中で梅花藻を発見。
右写真、公民館(前方の鉄筋コンクリート)前の舟着場
で上陸。 (13:00)
公民館では明日の「針江区ふれあい秋まつり2007」の準備中だった。
左・右写真、水車が回り、鯉のいる池には水が自噴する。
この辺りは比良山系からの湧水が豊富で、生水ショウズの里と呼ばれているらしい。
「針江・生水の里HP」に詳しい紹介がある。
左写真、日吉神社。
右写真、境内に残されている巨大な板碑と宝塔。
説明板の左が二石一柱の板碑。
上半分の石柱の後に下半分の石柱が置かれている。
中央が宝塔。基礎石、塔身、笠、その上の相輪は欠けている。
左写真、鎌倉時代の板碑(石造供養塔婆)で、高さは二石一柱の二石合わせて3.5mもあり、県下最大。
右写真、鎌倉時代の宝塔。
笠の上に相輪でなく五輪塔のものが載せられているが、相輪の九輪が完全に揃うと十尺塔になる巨塔。
左写真、針江川をさらに上ると、小さな堰があった。
もし舟で遡ってもココまでだ。
右写真、西近江の地酒・松の花の店先で試飲する。
格別の香り、旨さに全員一致で大吟醸「猩々之舞」を今夜の宴席用に求めた。 (13:40)
左写真、針江川を下っての帰路、舟上から写した梅花藻。なんとか写っている。
右写真、下りは結構速い流れに乗ってスイスイだった。厚い雲の隙間からは一瞬だが、伊吹の頂きも見えて針江川を堪能させてくれた。
水門をくぐって琵琶湖に戻る。 (14:10)
新旭風車村を見て南下を続ける。 (14:40)
その後、急に波が高くなり(波高1.5m)、懸命に漕ぐ。
左写真、無事キャンプサイトに着く。 (15:30)
テントを張って、四阿で宴会が始まる。 (16:00)
沖の白石に一瞬波が這い上がって真っ白に見えた。
右写真、月を愛でながら雨の中、宴は闌に。 (18:00)
【2日目 : 10月28日(日)】
左写真、雲の上から朝日が昇る。 (6:25)
右写真、出艇。 (8:30)
昨夜来の雨も上がり、最高のカヌー日和になった。
左写真、船木崎の”こどもの国”沖を南下。 (8:53)
右写真、安曇川南流を越えて、西へ。 (9:05)
左写真、水門をくぐって、松ノ木内瑚に漕ぎ進める。
(9:40)
右写真、内湖は広い。
鴨川の河口を回って、
左写真、近江白浜の白砂青松。 (10:43)
右写真、萩の浜の白砂青松。 (10:56)
左写真、近江高島の大溝橋をくぐる。 (11:15)
右写真、乙女ヶ池へ漕ぎ進める。 (11:20)
この前後に若干のバリアーがあった。
左写真、乙女ヶ池が広がっていた。
上陸して昼食休憩。 (11:30)
右写真、池の畔にある作者未詳の万葉歌碑。
「大船の/香取の海に/碇おろし/如何なる人か/物思はざらむ」と読むらしい。
”乙女ヶ池”は万葉の昔は大きな入江で、”香取の海”と呼ばれ、水陸交通の要衝であったこの地に勝野津の港があったとのこと。
左写真、太鼓橋には釣り人も何人かいた。
右写真、乙女ヶ池も結構広い。
濱本さんに黙祷を捧げ、
左写真、しらひげ浜沖を漕ぐ。 (12:50)
右写真、白髭神社の大鳥居が見える。
左写真、白髭神社の大鳥居。 (13:00)
(ココでデジカメのバッテリーがなくなった。)
この後、北小松の漁港横のビーチに着艇休憩。
近江舞子に15:00到着。