若狭湾        美浜〜常神〜蘇洞門〜小浜
              (クラブ・ザ・ファルト 2004年5月例会)


    クラブ・ザ・ファルトの初めての陸の忘年会が、畑さんの肝煎で昨年12月にあった。ほぼ全員が集まった。
    その時の席順で、2004年の月当番が割り振られ、私は5月になった。行き先は以前から、「常神、蘇洞門」と決めていた。
    常神大好きのTO-BEさんに、いろいろと相談に乗ってもらい、日程は海況の安定する6月に近い5月最後の土日に設定。
    コースは悪天の場合に備えて、湾内のルートも検討した。(TO−BEさん、お世話になり、ありがとうございました。)
    梅雨入りの雨の予報だったが、日頃の行いがよかったのか、雨には会わず、海も凪いでいて、最高のツアー日和だった。
    このページは、そのクラブ・ザ・ファルト2004年5月例会の模様をとりまとめている。

      漕行月日 : 2004年5月29日(土)〜30日(日)  当番幹事:Q太郎

【1日目】 対応MAP(Yahoo!地図情報)

前日、敦賀に寄って車で来られた吉田リーダーを含め、参加者6名が小浜線美浜駅に11時過ぎに集合。
吉田教授の甥で敦賀の住人の大輔さん(何年か前、彼の学生時代に琵琶湖を一緒に漕いだ。
今はテーラーヨシダの見習?で、HP管理人。)にもお世話になって、松原の浜辺まで車で移動。ラクチンだった。

13時前に出艇。常神に向かって西北西方向に漕ぐ。
早瀬、笹田、日向の沖を通過。常神半島東の絶壁を見ながら北西に進み、岬を回り込んで常神に着艇。
1日目の漕行距離 : 約20km。

右写真は、松原を出艇し西に向かって漕ぎ出したところ。正面左手に早瀬漁港が見えている。(12:53)



左写真は西方向の山。遠景の最高峰が多分、水月湖北西
(常神半島の根元)の梅丈岳400.2mだろう。その間に、三方五湖が広がっているはず。


右写真は、逆方向、東北方向の敦賀半島を写したもの。

梅雨入りで、てっきり雨と思っていたのに、青空さえ見えるではないか。




左写真、早瀬の北の岬。


右写真、その岬を回ると、常神半島が見えて来た。(13:15)








左写真、日本海に北面する断崖は自然のままだ。
崖の上にも道はない。ゆっくりと漕ぐ。

右写真、海は凪いでいたので、岩を縫って漕ぎ進む。








左写真は、日向ヒルガ港、その奥には日向湖。右手に湖と海をつなぐ水路があるはずだ。
ここは南に大きく開いていて、結構強い風が吹き出していた。(13:30)

右写真、常神半島がハッキリと見えている。(12:35)







左写真、敦賀半島は大分薄くなっている。(12:35)


右写真、右手の窪んだトコロは日向湖のはず。(14:23)








左写真、常神半島の東側もなかなかいいところだナァ。

右写真、半島の北東端が見えている。(14:45)











ここで、15時の休憩タイム。










半島にそそり立つ深緑がきれいだ。










左写真、常神半島北東端へ直進開始。(15:10)

右写真の岩は赤色チャートであろうか。相当硬そうだナァ。
(15:16)








左写真、さらに西へ。(15:19)

右写真、ココを回ると、(15:22)









左写真、御神島が見えた。アソコが半島西の岬だろう。
(15:23)

右写真、御神島オンガミジマを沖から見ると、まさに神の島だ。
(15:30)







左写真、誰もが静かに御神島を眺めていた。

右写真、島の西側を漕ぎ始める。(15:40)









左写真、御神島の南から東方向の常神を写す。(16:26)

右写真、南の遠景に蘇洞門の内外海ウチトミ半島、真ん中のカヤックの左に千島が見えている。明日のコースだ。







御神島のきれいな砂浜に上がって休憩し、左上の写真にも写っている「通り抜け洞窟の島」の洞窟を通り抜けた後、17時過ぎに常神の浜に着艇。
恐縮にも、『若狭・常神』HP管理人でもあるTsugenさんが心配し浜辺まで迎えに来て下さっていた。
その上、またまたご厄介になり、ありがとうございました。
お陰様で楽しいツアーになりました。

本日の宿は、3回目の「美前屋ビゼンヤ」さんだ。今回も最高の刺身であった。
まずはヒラメ。やっぱり刺身の王様だった。ヤリイカの甘いこと。肝も絶品、皮のトコロもうまい。
目ン玉も。ゲソを鋏で切って口に入れると、吸盤が吸い付いた。新鮮なトビウオにも独特のうまみがあった。
もちろん動いていたタイは、そのおいしいこと、おいしいこと。


【2日目】 対応MAP(Yahoo!地図情報)

常神から蘇洞門を目指し、南南西に漕ぐ。まずは、千島を通過。沖の石の西を通って、七蛇鼻シチジャハナへ。
老人礁ロウジングリを経て、蘇洞門の奇岩めぐり開始。
蘇洞門を西へ漕ぎ進め、西端の松ヶ崎を回り込む。双児島を経て、小浜の人魚の浜海水浴場に着艇。
2日目の漕行距離 : 約30km。


下の2枚の写真は、Tsugenさんが撮って下さったモノ。さすがにきれいである。ありがとうございました。HPに使わせていただきます。

左写真は、出艇準備中のファルト6艇。


右写真、お世話になったTsugenさんにお礼を言ったり、たまたまシーカヤックを担いで浜に降りてこられたRAINBOWの中谷さんと初対面の挨拶をしたりして、慌ただしく出艇。
予定の8時を少し回っていたかな。






左写真、常神を出て、南西に向かう。(8:15)


右写真、千島がハッキリと見えてきた。遠景は内外海半島。(8:56)








左写真、千島を振り返る。遠景には、御神島。


右写真、先頭を行く吉田リーダーの方へ南西から魚の群が音を立て海面を盛り上げて近づいて来る。

邪魔なカヤックに気付いたのだろう、この後、一斉に水面下に潜った。
まさに豊饒の海だ。海面が何回も盛り上がっていた。






左写真、七蛇鼻シチジャハナ、老人礁ロウジングリに向かって漕ぐ。


右写真、艇の左手には「沖の石」が見えていた。
遠景は、黒崎半島。獅子ヶ崎や黒崎も写っているはず。
国立若狭湾・少年自然の家は黒崎の奥にあったナ。
写真右手の湾奥が矢代だ。(9:51)





【沖の石 memo】 -----------------

 『わが袖は潮干に見えぬ沖の石の人こそ知らね乾く間もなし』   二條院讃岐  from 百人一首

  (通釈) 私の袖は、潮が引いても見えることのない、沖の石のよう。人は知らないでしょうけれど、いつも涙に濡れて乾く暇もないのよ。
  沖の石 : 沖の海底に生えている岩。香川景樹は『百首異見』で、讃岐の父頼政の所領である若狭国遠敷郡の矢代浦に実際あった大石のことだという。
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左写真、中央に七蛇鼻、右端が老人礁。いよいよ内外海半島の蘇洞門が近づいた。

右写真、蘇洞門は静かに迎えてくれた。(10:14)







左写真、これが七蛇鼻シチジャハナだと思った。(10:24)

右写真、静かな小さな湾。(10:40)









左写真、小さな滝。この浜に着艇、休憩。写真左端には洞窟も見える。快適なビバークができそうだ。(10:46)


右写真、これが老人礁ロウジングリ の道人岩ドウゼンイワかな?
(11:02)






ここで、バッテリー交換のトラブルが発生し、以後の写真が撮れなかった。スミマセン。(また行きます。)

以下の行程を、下図にて概説する。 (大半の岩の写真は、半月前に行った蘇洞門ソロツアーHPにあります。ご参照下さい。)
白石黒石から吹雪の滝、千畳敷、大門・小門と漕ぎ進めて、白糸の滝でチョット遅めの昼食休憩。美前屋のお握りはおいしかった。
夫婦亀石、唐船島を見て、地獄門をくぐった。この辺りで急に気温が下がってきた。吉田リーダーに倣って、ヤッケを羽織った。
二ツ岩を過ぎると、小浜湾に向かって吹き抜ける北西の強風に見舞われて、どんどん進んだ。
双児島の西を通って小浜の人魚の浜海水浴場南西端の翼のテラスに着艇。(車で来られた奥田さんが水道が使えるイイ場所を選んで下さった。)

水を浴びて塩抜きをし、乾かしたファルトを畳んで、小浜駅まで奥田さんのクルマで運んでもらった。ラクチンラクチン。
駅前の日通・小浜支店、ペリカンセンターからファルトを送り、小浜発16:06の列車に乗って大阪に向かった。
























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