自彊術memo-付録   
Reflexology、ツボなど



反射区表




































【反射帯療法】
Reflexology (reflex(反射)+ology)

反射帯は手や耳にもあるが、足が圧倒的に効果がある。足裏には、頭、内臓、筋肉など体の全ての器官の反射帯があり、体の全体的な構造が足裏に縮小、反射投影されている。
(足の指先の方が頭部で、踵が最下腹部、その間に胸部と腹部の反射帯。)
体の悪い部分を直接的に治療するのではなく、その部分に対応した足裏にある反射帯(ゾーン。反射区。)を刺激することで、血液やリンパの流れをスムーズにし、人間が本来持っている自然治癒力を高めて 治療するのが、反射帯療法(リフレクソロジー、ゾーンセラピー)。(反射帯はゾーンなので幅があり、初心者でも容易に押さえられ、効果がある。)

〈反射帯療法について、歴史など〉
アメリカ人医師のウィリアム・フィッツジェラルドが大正6年(1917、大正5年の自彊術誕生の直後)、 米国で「ゾーン・セラピー」という本を出した。彼は、まだ、ほとんどの治療が麻酔をせずに行われていた当時、多くの患者がベッドや壁に足裏や掌を押し付けて我慢しているのを見て、足裏や掌のどこかに、痛みを和らげる効果があるのではと考え、人間の体を垂直に流れる10本のエネルギーラインの理論に辿り着いた。(上写真) 
そして、ゾーンセラピーという言葉が広まり、1940年前後に「フットチャート・足裏反射区図」がまとめられ、その後、リフレクソロジーなどに名前を変え、英国を始め世界に拡まった。日本では、台湾の若石健康法も広がっているが、コレは1970年代後半にスイス籍の神父(漢名:呉若石)の体験に端を発していて、「東洋式リフレクソロジー」と認識されている。

(注) 「フットチャート」は、足裏ツボ図と表現されることもあるが、リフレクソロジーで刺激する反射区は、東洋医学の指圧点・ツボ(経絡経穴)とは全く関連性が無い。従って、足裏ツボ図という表現は正しくない。マッサージ・按摩・指圧とリフレクソロジーは似てはいるが、マッサージはフランス生まれの手技療法(仏語:massageマサージュ)であり、按摩と指圧は中国の経絡経穴思想などの影響を受けて日本で誕生した手技療法である。リフレクソロジーとは、起源や歴史、理論は異なる。 東洋医学では、経絡ケイラクと呼ぶ「気」(生気)の通る道筋(気の流れ、エネルギーライン)をベースとし、
気のポイントとなる部分をツボと呼んでいる。ツボはポイントである。(電車の線路が「経絡」で駅が「ツボ」という感じ)
そして、経絡の多くは手の指・足の指から体の中心に向かって伸びていて、足裏にある伝統的なツボは「湧泉」ただ一つ(これは「足の少陰腎経」に属する)。伝統的な経絡・ツボは、足の裏をほとんど使わない。

〈ゾーンセラピーの具体的な方法フットチャート
【指の腹で押す】 足の柔らかいところは指の腹で、踵は握り拳、中間の硬さのトコロはどれか1本の指の角で押す。
【撫でる、摩る】 セラピーの始めと終わりに必ず使うテクニック。足裏から脛までの全てのトコロに使え、血液とリンパ液の循環を旺盛にして、神経や筋の機能を促進させる。
【揉む】 足の側面、脛の内外、足裏全体に使えるテクニックで、筋肉の血行をよくし、新陳代謝を促進する。
【叩く、突く】 足裏や脛の外側に使うテクニック。たたくのは特に消化器系に効果的。
【振る、揺する】 血行をよくし神経の機能を促進する。震わせるのは消化器系にもよく、また揺らせるのは関節の可動性を高め、腱や靱帯を動きやすくする。
【引っ張る】 足の各指に使う。関節の可動性を高め、収縮や癒着を緩める。
自彊術の「足もみ」と非常に似ている。

http://www.reflex7.net/knowledge/energyline.html


〈反射帯(区)の補足〉
・足裏の反射区とそれに対応する臓器は、原則として同じ側にある。左胸にある心臓の反射区は左足に一つあり、肺は左右両方にあるので、両足にそれぞれ反射区がある。
・左側にあるものは左足に、右側にあるものは右足が原則であるが、目と耳だけは例外で、左右逆になっている。例えば、右足の人差し指と中指は左目に対応している。
・ひどい肩凝りは、親指の付け根から小指の付け根までをマッサージするとよい。小指の下が肩の反射区で、親指の下が首の反射区。そして、その間に僧帽筋の反射区がある。
・横隔膜と臓器の反射区の関係は右上図の如し。 (横隔膜は胸と腹の境)
  A:脳  B:食道  C:ソーラープレクサス  D:目  E:耳  F:肺  G:心臓  H:横隔膜  I:胃  J:肝臓  K:腎臓  L:小腸  M:坐骨神経
























【太陽神経叢:solar plexus】 plexus:〔解〕(神経・血管の)叢:網状になった部分。
太陽神経叢は、自律神経の大本であり、臍の裏側ぐらいに群がり、細かい無数の神経の先端が、臍を放射線状にとりまく形になっている。リトルブレイン、腹脳、第二の脳とも呼ばれる。太陽神経叢の働きが活発であれば、自律神経が正しく働き、内臓が正しく機能する。
太陽神経叢については、@鳩尾ミゾオチ辺り、胃の裏側で腹部大動脈に沿って存在する自律神経の束。A鳩尾の奥、腰椎第一椎の高さに位置し、胃と肝臓の後ろで大動脈と腎臓に囲まれた横隔膜に張り付いた神経叢。 との記述も見られる。

反射区
の位置 : 足先の両脇を両手で包むようにして指を足裏側に倒した時に、一番くぼむトコロ。 (ココは、東洋医学の『湧泉』のツボのすぐ上に位置する。)
この反射区は自分ではコントロールできない自律神経と関係し、ヨーガでも特に重視される。
神経を落ち着かせ、リラクゼーションを得たり、内臓の動きを活発にする効果もある”万能の反射区”であり、リフレクソロジーでは「ソーラーポイント」とも呼ばれ、施療の最初と最後に触れる重要なポイントである。

※脳下垂体:
人間が生きていく上で必要な各種ホルモンを産生する重要な器官。脳下垂体から産生されるホルモンが、体のほとんどの内分泌腺の分泌をコントロールしている。頭蓋骨のほぼ中心、眉間の奥7cmにある。小指の先程の大きさで前葉と後葉に分かれており、重さはわずか1g。ここがホルモンの中枢である。 (脳の直下にあり、脳の一部が伸びてぶら下がっているように見える)
※副鼻腔フクビコウ、ビクウ :
顔の骨の中央部を占める洞穴ホラアナ。頭部は、脳を入れる容れ物、口腔、鼻腔の3ツの洞穴?で形成されていて、副鼻腔は、その3ツの洞穴の大きさのバランスを揃えるのが役目らしい。前頭洞、篩骨洞、上顎洞、蝶形洞の4つの洞穴がある。
因みに人間は他の動物に比べ、脳を入れる容れ物が大きく、脳も大きい。
なお、副鼻腔は粘膜で覆われているとのこと。鼻腔と繋がっているので鼻腔の温・湿度の調整もするらしい。
鼻腔 : 鼻の穴(鼻孔)の内で、外鼻孔から内鼻孔までの空隙で、呼気の通り道。



※リンパ節:
 リンパ腺。 リンパ管の所々にある米粒や大豆くらいの大きさの小器官。網状に結束した構造をもち、リンパ球やマクロファージなどが充満しており、リンパ中の異物・病原菌・毒素などを捕食したり免疫応答を行ったりして生体を防御する。哺乳類にみられ、頸部・鼠蹊ソケイ部(股のつけ根)・腋窩エキカをはじめ全身に分布。
 耳の下や首のつけ根にグリグリができて腫れることがあるが、ソコが腺(リンパ節)のあるところ。体には、リンパ液が流れるリンパ管という細い管があり、その管がこのリンパ腺(リンパ節)で合流する。首や脇の下、もものつけ根などに多い。
 リンパ腺が腫れるのは、リンパ腺の中を流れるリンパ液が病原菌と戦っているから。細菌やウィルスが身体に侵入すると、白血球やリンパ球がすばやく反応して撃退するが、病原菌の勢力が強い場合にはリンパ管内にまで侵入し、リンパ腺(リンパ節)にまで到達する。その時にリンパ腺が腫れる。
 リンパ腺は全身に約800個あり、主に頚部(耳の周り、あごの下、首の付け根)、脇の下、太腿のつけ根の周辺に集中している。子供のリンパ腺がよく腫れるのは、病原菌に対する免疫がまだ十分に発達していないため。

【リンパ】

リンパ : 私たちの体の中には、血液をはじめ体内の約70%が水分だと言われています。
リンパ液は、リンパ管の中を通る液体で、成分のほとんどが血液と同じです。
リンパ管は体の中、内臓や皮膚をはじめ網の目のように分布しています。
そして、リンパ節はそのリンパ液を運ぶリンパ管が集中する中継地点のことを言います。

リンパの働き : リンパは静脈に取り込まれなかったあふれた分の老廃物を代わって運搬する働きをもっています。
そして老廃物をきれいにしながら再び静脈に戻します。また、細菌などから体を守る免疫機能の働きもあります。
リンパ節がフィルターとなって老廃物や細菌をカバーし風邪や病気にならないようにしています。


リンパは臓器、筋肉など外部からの刺激によってリンパ管内にある弁が開閉し末梢から一方方向にリンパ液が流れています。
その流れをスムーズにするには筋肉を動かしたり、外部から刺激を与えたりするのが効果的になります。
細胞の間に流れる血液の成分の一部が水分となり不要となったたんぱく質、脂肪などの老廃物と一緒にリンパ管にはいりリンパ液となる。
従って、リンパがスムーズに流れていればこの水分や老廃物などは溜まることはありませんが、流れが悪くなれば余分な水分や老廃物は細胞内に溜まってしまいいわゆる「むくみ」となって体に現れてきてしまいます。この溜まった老廃物などはコリなどの原因や、むくみを放っておくと体のだるさや肌にハリがなくなったりいろいろな症状がでてきてしまいます。





※甲状腺
 喉の中間にある甲状軟骨(のどぼとけ)の下あたりの気管の前面に張りつくように存在し、右葉と左葉とそれをつなぐ峡部からなる臓器。
甲(兜)状軟骨のすぐ下にある事からこの名がついている。蝶が羽を広げたような形で、重さ約15〜20gほどの、血管に富み、濃い赤褐色をした器官。この甲状腺は全身の発育を促進し、新陳代謝を調節したり盛んにしたりする甲状腺ホルモンを作っている。

※脾臓:
 肋骨の内側にある。「横っ腹が痛くなる」のは脾臓の痛み。古くなった赤血球の処理、リンパ球の産出、免疫による生体防御などを司るらしい。

【目の周りのツボ 補足説明】

いずれも眼の周りにある骨の縁の小さな凹み。
上明ジョウメイ : 眼球と眼窩(眼球の収まる、頭蓋骨の大きな凹み)上縁の間。
承泣 : 瞳孔の直下で、眼球と眼窩下縁の間。
      (瞳の中心の下で、骨の縁にある凹み
瞳子りょう(ドウシリョウ) : 目を閉じて目尻のしわが終わるところにある凹み。
      外目尻から親指1本分外側。
晴明 : 目頭と鼻の付け根の骨との間に位置する。
      骨の凹みが小さく、見つけづらい。目頭のやや上。



【東洋医学のツボ】    cf.  からだに効くツボHP、 極楽!即効!足ツボ・マッサ-ジ など


東洋医学では、血管神経の回路だけでなく、もう一つ、「」の流れる回路(上図)が内臓を結んでいる。身体には「気血」エネルギーの流れる大小の脈(道筋)があり、総称して経絡ケイラクと呼ばれる。 即ち、経絡は「気」の回路であり、「ツボ」は、その回路の駅のような存在で、そこから「気」が入ったり出たりする。
なお、経絡は生体のみに見られもので、死体を解剖しても認めることはできないらしい。
「ツボ」を刺激すると、ビビッと「電気」が走るような感覚があったり、元気が湧いたりすることは経験的にも知られているが、これらは、「気」が関係している。 「気血」の流れは、本来スムーズであるが、臓器の変調や腰痛など健康を損なった時には、その流れはスムーズでなくなる。経絡の「経」は“経路”を、「絡」は“絡脈”を表わしていて、経脈は縦方向の脈、絡脈は経脈と経脈を横に結ぶ脈系であり、両者を総合して経絡と呼ぶ。

面白いことに、ツボの位置は、日中韓で微妙な違いがあり、WHOでようやく、日本、中国、韓国を中心に世界統一基準が設定されたとのこと。(2006年、361ヵ所のツボ)















(2)経絡

『経絡』は川で言えば本流にあたる「経脈」と支流の「絡脈」を合わせたスジ。
『経絡』には胃経など12種の正経と、任脈督脈などの奇脈がある。任脈と督脈は、12種の正経とともに重要。


経絡

手陽明大腸経
手太陰肺経
足陽明胃経
足太陰脾経
手少陰心経
手太陽小腸経
足太陽膀胱経
足少陰腎経
手厥陰心包経
手少陽三焦経
足厥陰肝経
足少陽胆経
督脈
任脈


経絡ケイラクの経は経脈を、絡は絡脈を表し、古代中国の医学において、人体の中の気血榮衛(気や血などといった生きるために必要なもの、現代で言う代謝物質)の通り道として考え出された。
経脈は十二の正経と呼ばれるものと、八の奇経と呼ばれるものがある。
正経は陰陽で分類され、陰は太陰、少陰、厥陰の三陰に、陽は太陽、陽明、少陽の三陽に分けられ、手、足それぞれに三陽三陰の属する経脈が割り振られて計十二脈になる。
陰経は臓に属して、陽経は腑に属する。奇経の中では任脈と督脈だけが独自の経穴を持っている。





【自彊術運動時の心拍数の変化】

(1) 自彊術運動時の心拍数の変化

自彊術運動時の心拍数の変化は3つのピークを形成する。
@最初の5分間は心拍数は100以内。(0→5)
A次第に増加し、130くらいで続く。(5→10)
Bその後、150のピークに達する。(10→13)
C下降し、15分には、120くらい。(13→15)
Dこの後、整理体操として、第1動〜第12動と第15動を約5分間、繰り返す。
E @とDの正常心拍数の5分間がウォーミングアップ、クーリングダウンになっている。
この間の強制的切迫呼吸運動が過換気状態を引き起こす。この呼吸法こそ自彊術独特のものである。
(「保健の科学」第36巻,第10号,1994)


 【 付録 下腹ぽっこり解消法 】   インナーマッスル腹横筋を鍛える  from NHKあさイチ
腹筋は、腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋の4つの筋肉によって構成されている。
腹横筋フクオウキンは、一番奥にあるインナーマッスルであり、腹をコルセットのように覆っていて、この腹横筋を鍛えれば、コルセットで締めつけるように腹が凹む。
”ドローイン”は、そのためのエクササイズであり、息を吐きながら、臍の上側を意識して腹を凹ませるのがよい。そうすれば、下腹までの全体を凹ませることができる。
<ドローインしながら歩くときの注意点>
腹を凹ませることを意識しすぎると、腹横筋だけでなく、表面にある腹直筋にも力が入り、肩にも力が入ってしまう。
きついズボンを履く時のイメージで腹を凹ませて、肩の力を抜くようにすると、腹横筋には力を入れたまま、表面の「腹直筋」の力を抜くことができ、楽に歩ける。。




                                 


 







リフレクソロジスト 民間資格
エネルギーラインのこと
     http://www.reflex7.net/knowledge/energyline.html

リフレクソロジーにおいては、頭の頂点から足の先まで、体のなかを10本のエネルギーラインが垂直に流れているとされています。
10本のエネルギーラインは、体の右がわに5本、体の左がわに5本あるとされています。エネルギーラインがスムーズに循環していくことで、体にたまった老廃物も排除されるのです。
リフレクソロジーの考え方では、人間はエネルギーの集まりでできており、エネルギーラインによって支えられているのです。健康であれば、エネルギーラインはスムーズにはたらいていますが、ストレスや病気などが原因で不調になると、エネルギーラインの流れが滞ってしまいます。
ですから、不調を感じる場合には、リフレクソロジーでエネルギーラインを正常化しなければなりません。
エネルギーラインのスタート地点は、足の裏にある反射区です。リフレクソロジーで反射区を刺激することで、体のなかにある臓器や器官にも刺激が伝わります。つまり、エネルギーラインを活性化することができるのです。これにともなって、体の不調も回復していきます。
このように、リフレクソロジーではエネルギーラインと反射区が深い関係にあり、健康になるうえでは重要なポイントとなります。リフレクソロジーは、10本のエネルギーラインがスムーズに働くことができるように、助けとなるものなのです。



タイ古式マッサージ,セン,エネルギーライン
http://www.seed-training.com/2013/04/thai-massage-energy/
血液は血管を通って全身を巡ります。エネルギーはエネルギーラインと呼ばれるラインを通って全身を巡ると考えられています。
これも目で確認することは出来ません。感覚と、その経験知の積み重ねによって各地でエネルギーラインの考えは形成されてきました。
タイではセンの理論が、中国では経絡の理論が、インドではナーディの理論が、というように(注:これもそれぞれ微妙にニュアンスが違って、必ずしもイコールでは結べません)。