チョットずつ奥の細道 g−3 小山から日光まで その3
日 光 散 策
2013年4月03日(水)
芭蕉は、『おくのほそ道』の《日光》の項において、下記の如く、曾良の紹介をしている。
卯月朔日ツイタチ、御山オヤマに詣拝ケイハイす。往昔ソノカミ、この御山を「二荒山フタラサン」と書きしを、空海大師開基の時、日光と改めたまふ。
千歳センザイ未来を悟りたまふにや、今この御光ミヒカリ一天にかがやきて、恩沢(=恩恵)八荒ハッコウにあふれ、四民安堵の栖スミカ穏やかなり。
なほ憚り多くて、筆をさし置きぬ。
『 あらたふと青葉若葉の日の光 』
黒髪山は霞かかりて、雪いまだ白し。
『 剃捨てて黒髪山に衣更 曾良 』
曾良は、河合氏にして、惣五郎といへり。芭蕉の下葉ソタバに軒を並べて、予が薪水シンスイの労を助く。
このたび松島・象潟の眺めともにせんことを喜びかつは羈旅キリョの難をいたはらんと、旅立つ暁、髪を剃りて墨染にさまを変へ惣五を改めて宗悟ソウゴとす。
よって黒髪山の句あり。「衣更」の二字、力ありて聞こゆ。
この日は小雨模様の中、上記のmapを参考に、散策した。
左写真、石鳥居。
中写真、表門。
右写真、表門手前、左手に五重塔が迎えてくれる。
左写真、表門から入る。
中写真、神厩舎の「三猿」。
右写真、上には、煌びやかな鐘楼。こんなに派手な贅を尽くした鐘楼は初めてである。
左写真、鐘楼の前の青銅製の鐘。
中写真、 そして陽明門へ。
右写真、陽明門は豪華絢爛そのものである。
左写真、唐門と拝殿。
中写真、唐門。
右写真、唐門。
左写真、東照宮宝物館の建物前左手にある芭蕉句碑。
『 あらたふと青葉わか葉の日の光 』
句碑の奥に写っているのは、1641年(寛永18年)に東照宮奥社に建てられた石製の鳥居。
1683年(天和3年)の震災により破損したので、奥社裏山に埋められていたが、東照宮350年祭記念にココに移建したとのこと。
この奥に、石唐門もあったのだ。
中写真、その説明板。
右写真、欧州の若い女性観光客。
左写真、日光廟大猷院の仁王門。
中写真、二荒山神社の大鳥居。
唐銅製の大きな鳥居である。鳥居から本殿まで、静寂なムードが漂う
右写真、常行堂。ココで雨宿りしながら、バスの時間待ちをした。
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