walking     チョットずつ 琵琶湖一周 no.2


地図は、マピオンMapion滋賀県ページから検索するのが便利。滋賀県の琵琶湖研究所HPに、琵琶湖の概要あり。

No.2(04年2月26日) 烏丸半島〜あやめ浜


JR草津駅からバスに乗って烏丸半島に向かう。
琵琶湖が近づくと空がだんだん暗くなり雨が降ってきたが、バスを降りる時にはほぼ止んでくれた。


小雨に濡れた「くさつ夢風車」の羽根を背中に2日目のウォーキングをスタート。
半島をぐるっと回る。


右写真は、半島東側の湾で、わが国有数のハスの群生地(約11ha)である。
夏になると緑の葉が湖面を覆い、50万本以上のハスが次々と淡紅色の花を咲かせるらしい。
草津市HPの中にハスの開花情報がある。
また、コチラのHPには、きれいなハスの写真がある。



東側に凹んだ湖岸を小1時間ほど歩く。
この辺りの冬の風物詩であろうか、刈り取られた葦が無造作に括られて干してあるのを眺めたりして、凹み部分から出て、広い芝生の広場に着く。



右写真の正面真ん中に比良山が見えているはずなのだが、薄曇りで写りがよくないナァ。






芝生の広場から琵琶湖の波を見ながら北上する。
左写真の対岸に比良山系が写っている。
山頂付近が雪で白いのが見えるだろうか。

やがて琵琶湖大橋がきれいに見えてくる。
私は向こう岸に大観覧車の入ったこの眺めが好きだ。

『琵琶湖大橋』は琵琶湖の最も狭い部分に架かっていて、これより北側を北湖、南側を南湖と呼ぶ。
北湖 は、平均水深40mで総面積の92%を占め、南湖は平均水深4m。




今日の昼食は弁当ではなく、琵琶湖大橋を見おろす絶好のビューポイントに建つホテル琵琶湖プラザの14階展望レストランで暖かい鍋料理であった。
塾長の下見は心憎い。

左写真は上から見た琵琶湖大橋。



右写真は昼食後、北側の湖岸から見た大橋。
風が強かったが、その風に乗って気持ちよさそうに滑空しているトンビ左端に写っている。




リゾートマンション群を通り過ぎると、菜の花畑だ。
左写真は、菜の花を見ながら三々五々に湖岸堤を歩く一行。
一番後ろに写っているのは塾長。
背中のザックに『奈良自然塾』の小旗が立っている。
ちょうど塾長の向こうに琵琶湖で一番大きく唯一、人が住んでいる島、沖島が見えている。


菜の花畑から15分ほど歩くと、右写真のように葦を巻きつけた松があった。
害虫の冬眠場所用に菰を巻くのは一般的だが、葦を巻き付けてあるのは初めて見た。
ぼつぼつ取り外して焼くのだろうな。




湖東の大河・野洲川を渡る。


左写真は、河口側。
右写真、上流側には、三上山(近江富士)がきれいに写っている。






鮎家の郷に立ち寄って暫し休憩&味見。
塾長お薦めの鴨ロースなどを買い、重たくなったリュックを背負って出発。

この辺りから、比良が正面にきれいに見える。

左写真は、松林の間から見た比良。


右写真は、白砂の向こうに見える比良。






南西方向を振り返ると、琵琶湖大橋北東のリゾートマンション群が逆光に浮かんで見える。
大橋はマンションの向こう側だ。(左写真)

右写真などはもうすっかり春だ。
柔らかい光に比良が少しかすんでいる。琵琶湖の水の色も波の色も先月とは大違いだ。

旧野洲川・北流を渡ると、マイアミビーチである。




マイアミビーチには、子供の頃、船に乗って何回か泳ぎに連れてもらった記憶がある。しかし今は、その懐かしさもオートキャンプや水上バイクで雰囲気が壊れてしまっている。
カヌーツアーの時も強風の時以外は遠巻きに漕ぐ。今回は、ビーチ全体が私有地で湖岸に近づけなかったのには驚いた。

左写真は琵琶湖マイアミランドの東側から西方向を写したもの。壊れかけの桟橋が湖面に延び、松林の向こうにマイアミのビーチが広がっているはず。

右写真は北東方向で、沖島と長命寺の山がはっきり見える。3月にはあの長命寺の石段を登るのだ。

中主チュウズ町湖岸開発株式会社というのがあるらしい。
ビワコマイアミランドやマイアミ浜オートキャンプ場の運営管理会社で、平成3年の設立。
主な株主は、中主町、琵琶湖汽船株式会社、おうみ冨士農業協同組合、太陽工業株式会社、日本振興株式会社、三笠コカ・コーラボトリング株式会社、株式会社滋賀銀行、株式会社びわこ銀行、近江八幡信用金庫、株式会社アクアテルス、水建会、吉川区、菖蒲区、中主町漁業協同組合 となっている。
どこか間違っている開発例だと感じた。


菖蒲の漁港を見て集落に入り、あやめ浜バス停に出た。
この漁港は風を遮るものはなく吹きさらしで大変だろうな。

杜若神社があった。昔からの菖蒲集落に杜若神社。いずれが菖蒲か杜若?

杜若神社の鳥居の横に藤原俊成の「長沢の池の菖蒲を尋ねてぞ千代のためしにひくべかりける」という歌が彫ってあった。
『長沢の池の菖蒲』と詠んだ俊成の歌は滋賀県山東町にもあるらしい。)