自彊術memo-2    
  足もみ


  1.脚を揉む     9ヶ所 揉み    (3回)
(1)
(2)
(3)
(4)
梁丘リョウキュウと血海ケッカイを揉む。
 膝皿 左右の角 上4.5cm
。 膝外骨(膝皿)の上側の外角、内角の4.5cm上。どちらも筋肉が盛り上がっている。中指と親指で同時に掴むように押す。


(5)足三里と陰陵泉
すね骨・両側面の一番上の横あたりの凹み) 中指で足三里を、親指で陰陵泉を掴むようにして揉む。
【足三里】 右図の朱点。脛骨前縁と腓骨頭の間の陥凹部。人差し指を脛の骨の外側のラインに沿って下から擦り上げていくと、骨の膨らみに当たり指が止まる。その時の隣の中指の位置。
右下図:膝皿を親指と人差し指で軽く囲み人差し指をすね骨の外側の縁に置く。その時、中指の先。 胃腸の働きを調整するツボ。昔、旅先での食中りや水中りの予防に、「足三里」に灸をしていた。「奥の細道」の冒頭に、「三里に灸すうるより、・・」と綴られている。  なお、脛骨は断面がほぼ三角形の骨幹(脛骨体)と上・下端を持っている。
経絡経穴

陰陵泉】 左図。親指で脛の骨の内側のラインに沿って下から擦り上げていくと、骨の膨らみに当たり指が止まる。この骨がカーブを描き始めるトコロ。腹張・腹痛・嘔吐・下痢などの消化器系疾患のツボ。

(6)地機チキ 陰陵泉9cm下
すね骨内側面の骨ギワ

   (7)蠡溝レイコウ 
すね骨内側面上の凹み。すね骨の真ん中少し下。
高さ的には地機より少し下加減、骨の上

   (8)三陰交 (下腿内側で)
くるぶしの7cm上すね骨内側面の骨際少し凹んでいる感じ。冷え。

   (9)太谿タイケイ クルブシのキワの凹み。 
内踝とアキレス腱の間の凹みで、動脈拍動部。冷え。
                          《 以下、アキレス腱から順次、下に降りていく 》
  2.アキレス腱をもむ
・ アキレス腱を右親指で押し揉む。上から下へ4箇所x4回。
【アキレス腱】 踵骨腱ショウコツケン。ふくらはぎの腓腹筋・ヒラメ筋を踵の骨にある踵骨隆起に付着させる腱。

《ふくらはぎ健康法》 @足腰が加齢とともに弱くなる原因の一つに血流の悪化があるとのこと。特に、ふくらはぎの血流の悪化が著しいらしい。
A 加齢とともに、ふくらはぎの温度は太ももより2度も低くなることもあるらしい。揉むと血流がよくなる。


  3.足首を回す
     足首回し
    ・ 左足首を左手で掴み、外回し・内回し各10回。    《Op》 手の指を足指の間に入れる。


  4.爪先を反らしたり曲げたりする   (爪先反らし

・ 10回。 踝クルブシのトコロから曲げる。
  《Op》 手の指を足指の間に入れたまま。



  5.足の指を引っ張る   (指引っ張り
・ 指の側面および裏表を1本ずつ揉む。指先は強めに引っ張る。(各4回)
  (横4+上下4)X5指

 引っ張ると関節の可動性を高め、収縮や癒着を緩める。


 6.足指の谷間を押しながら揉む   (
指の谷間の終点
・ 親指の横腹で小指側から下記4点のツボを押す。1往復。
@ 臨泣リンキュウ : 小指と薬指の骨間で、V字型の骨の谷間終点、指が止まる所。
A 衝陽ショウヨウ : 中指と人指しの骨間の骨の谷間の終点、指が止まる所。脈拍を感じる部。
B 太衝タイショウ : 人差し指と親指の骨間の谷間の終点。押さえるとかなり痛い部。
C 行間コウカン : 太衝から指先に約2,3cmの部で骨の間。このツボも結構痛い。


 7.足裏のツボを押す     (湧泉総健点反射帯療法 Reflexology )
湧泉のツボを、両手の親指の腹を重ねて爪先方向に6回。 次に、総健点 のツボを6回。

【左の時】反射帯療法に少し寄り道。足裏には、頭、臓器・器官、筋肉など体の各部分が縮小、反射投影されていて、その反射帯を刺激するのが反射帯療法。
以下の反射帯を順次、揉む。@指の裏すなわち頭部。 A足裏を4分割して、胸部、上腹部、下腹部、最下腹部。 B自律神経の大本である太陽神経叢、湧泉の位置を6回。

【右の時】 反射帯療法は、各反射帯を刺激することで、血液やリンパの流れをスムーズにして自然治癒力を高める療法。
反射帯はゾーンなので幅があり、初心者でも容易に押さえられる。
なお反射帯、反射区は、足裏や手、耳にもあって、生理学的には臓器・器官に繋がる末梢神経が集中している場所のこと。

  8.土踏まずを拳骨で叩く   (拳骨30

左足首をしっかり持って、30回。
たたくのは特に消化器系に効果的。

  9.足首を上下に振る   (足首振り      30回。
  血行をよくし神経の機能を促進する効果がある。
  震わせるのは消化器系にもよく、また揺らせると関節の可動性が高かまる。

反射区表



































                              

【湧泉】  足裏の縦の中心線を3等分し、上から1/3の辺り。
       足の指を内側に曲げて凹んだ所。
【総健点】  土踏まずの中央。

【副鼻腔】

鼻腔とは、鼻の穴から喉まで続く空間。
鼻腔の周りには、骨で形作られた空洞があり、これを副鼻腔と言い、鼻腔と細い穴でつながっている。
副鼻腔は奥行きのある相当広い空洞で、大きく4つに分けられる。
すなわち、頬の裏側にある上顎洞、両目の間にある篩骨洞、額の裏にある前頭洞、鼻の奥の一番深いところにある蝶形骨洞の4つ。
左図では、1 前頭洞、2 篩骨洞、3 上顎洞、4 鼻腔


【頭の反射区】
親指に、大脳・側頭葉・小脳・・脳下垂体など”頭”の反射区がある。
中心部のふくらみ全体が大脳の反射区、内脇に(大脳の中の)側頭葉の反射区、真ん中辺に脳下垂体の反射区がある。
大脳は脳の中で最も主要な部分で、溝によって前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉に分けられる。
大脳皮質には運動野、体性感覚野、視覚野、聴覚野、嗅覚野、味覚野、言語野など、脳機能の諸中枢が分布してる。
また、側頭葉は大脳の両側面にあり、聴覚・言語・記憶などに関係し、
脳下垂体はホルモンを分泌する内分泌ナイブンピツ器官である。(脳に接して、脳の直下に存在し、脳の一部が伸びてぶら下がっているように見える。)


     大脳・間脳・中脳・延髄の図
        from gooヘルスケア
大脳半球の表面には神経細胞が層状に集まっており、その内側には表面へ出入りする多数の神経線維の集まりがある。この表面を大脳皮質といい、内側を大脳髄質という。
なお、大脳は終脳とも呼ばれる。終脳は大脳よりも一般的な言葉で、脳の一番上端(発生を遡ったとき、神経管の端からできてきた)脳であることから名づけられた。そして、ヒトでは大きく発達しているので大脳とも呼ばれる。


【仙骨と尾骨】 
頭蓋骨から骨盤にかけて脊椎は、頸椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾椎が順に並んでいる。仙椎のまとまりが仙骨、、尾椎のまとまりが尾骨。仙骨は人の背骨(脊椎)を支える土台で、人が動くときの中心として機能する。尾骨は、座るときの姿勢を支えたり、立って動くときの姿勢を正したり、運動を安定させてりする役割を持つ。どちらも脊椎を正しく保ち、姿勢や運動の要になる所。



【股関節】
股関節痛.gif股関節は、太腿の骨である大腿骨と骨盤を結ぶ関節であり、丸い大腿骨頭が臼のような『寛骨』臼の中に嵌り込む形で、球関節の典型。
上半身の体重を支えているのは骨盤(腰の骨)。骨盤を2本の大腿骨で支えていて、その関節が股関節。
股関節は骨同士ががっちりと重なり合い、靭帯によってしっかりと繋がっている。股関節は最も大きな関節。

【寛骨】 骨盤の左右の壁を形成する左右一対の骨。腸骨・座骨・恥骨の三つの扁平骨(ひらべったい形をした骨)が癒合してできたもの

【脛の骨】
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    脚のツボ

                    付録