若狭湾           ベタ凪の蘇洞門


     2004年5月12日の若狭湾はベタ凪の予報であった。(TO−BEさんに教えてもらった沿岸波浪予想HP) 
     そこで、急遽、5月29〜30日のクラブ・ザ・ファルト月例会の下見を兼ねて、蘇洞門を初めて漕いできた。

     京都駅9:39発の雷鳥9号に乗り、敦賀乗換で、小浜11:44着。 あいあいバス・泊線に乗って、泊12:42着。
     泊港から出艇し、下図・右端の松ヶ崎を回り、「三ツ石」、「鎌の腰」を見て、「大門・小門」のチョット先までを往復した。
     ただし、デジカメのレンズキャップを取り忘れて、今回の目的でもあった写真が撮れていなかった。
     幸い、なにかのタイミングでキャップが外れて、復路の写真だけは写っていた。我慢して下さい。
























                                           from http://wakasa-fishermans.com/contents/sotomo.html

ベタ凪の海なので、舟はフジタの12kgの軽量ファルトAL−1(私の5号艇)を担いでいった。
この艇で琵琶湖は漕いでいるが、海は初めてだ。
こんなこともあろうかと今年の正月にラダーを付けてもらっていた。
そして先月、琵琶湖ではラダーの性能確認を終えている。(亮さん、ベリーグッドでしたよ。)

蘇洞門を日帰りで堪能するには、TO−BEさんの言うように、泊港からの往復が無駄がなくベストである。
(この日は、KARASAKIさんも朝、蘇洞門に来て昼過ぎに帰るとのことで、泊で会えるはずだったが、私の携帯がフォーマだったので、圏外になり連絡がとれず結局会えなかった。
残念だったが、彼もベタ凪の蘇洞門を存分に楽しんだとのこと。二人とも、TO−BE若狭情報にお世話になりました。)

泊の小さな漁港が小浜市内生活路線バス「あいあいバス」泊線の終点であった。
カンカン照りの昼過ぎで、陰はないが、うまい具合に漁師さんの大きな共同倉庫らしき建物があった。
古い木造の漁船が置いてあったり、漁具や油、修理用具などもあった。その一角を借りてファルトを組み立てた。
考えると、海を漕ぐのは2年ぶりである。準備に時間を食って、出艇したのは14時過ぎだった。

先日の自転車下見の時に、若狭フィッシャーマンズ・ワーフでもらったパンフレット(上の絵地図と同じもの)を見ながら漕ぎ進める。
まず「三ツ石」が現れた。その岸側を通る。
対岸の大島半島先端にある関電の大飯原子力発電所(このHPで ”Re-enter” し、大飯発電所をクリック)の施設を見ながら、「松が崎」を回って、小浜湾から抜け出す。
いよいよ、『蘇洞門』である。

この素晴らしかった『蘇洞門』めぐりを、手持ち写真の関係で、復路のみを紹介させていただく。
(写真は往路で沢山撮って、復路は補足だったのに。)

上の絵地図の「千畳敷」あたりから、はじまり、はじまり・・・

左写真は北東方向。
海の向こうに、常神半島が写っていたはずだが、霞んでしまっている。
半島先端の三角点(239m)が尖って見えていた。
千島センシマ、沖の石は見えなかった。

右写真は反対の南西方向。
右側の遠景は大島半島。近景は蘇洞門である。

ここで、少し風が出てきた。時刻は、15:50。
舳先を返して、Uターンし、戻ることにする。




左写真は、大門オオモン・小門コモンへ(波が穏やかな日に)観光船が入っていく正面玄関である。
画面右の切り立った小さな岩山の向こう側に大門・小門がある。
観光船は、画面中央奥の簡単な桟橋に着く。


右写真、大門・小門の入江に入って、上陸した。
水がきれいだ。
画面左端に大門が少し写っている。




左写真、艇の位置はそのままで、大門を入れて写す。
この後、大門をくぐって出ていった。
(往路では、大門から入り、観光船の客と出会った。お互いにびっくりしていた。)





右写真、「夫婦亀石」。誰が名付けたのか、うまいネーミングだ。










左右の写真は、「唐船カラフネ島」。
往路では、これが分からなかった。
パンフレットでは、実にうまい角度から撮ってあるので、釣師を避けながら漕いでいると、気が付かなかった。
(海上から左写真のような景色を眺めていたのだが、島には見えなかった。)









左右の写真は、「鎌の腰」。この頭でっかちの巨石はどこから見てもすぐに分かる。
鎌の柄の部分に似ているとのこと。










「コウモリ穴」という呼び名が似合いそうな洞窟が二つあった。
多分、どちらかが当たっていると思う。
コウモリは確認できなかったが。



この辺りから向かい風が結構、強くなってきた。
ラダーが無かったら大変だったと思う。





左写真、前方に「三ツ石」が見えてきた。三つが重なっている。

右写真は、通り過ぎて風が少し収まった時に、振り返って撮った「三ツ石」。
よく見ると近景に、ちゃんと三つ写っている。




往復3時間半の『蘇洞門』であったが、奇岩、洞門、洞窟を堪能できた。  ベタ凪万歳!!!


































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