獅子窟寺の谷と山を歩く−9          土生川第Dルート


     北東向き谷上り( @途中900m地点から、獅子窟寺Aへ) 延長 : 150m。





左写真のように、土生川@ルート900m地点に自転車を留め置く。
画面左端の岩から上流の岩に跳び移って、沢に降り、流れに沿って上っていくと、岩に行く手を阻まれる。
右写真中央の岩と右の岩との隙間から登るのが正道のようだが、トラ・ロープが短いので、左から回り込む。










左写真は、先ほどの短かったロープのトコロから進行方向を写したモノ。右手前方の大岩の下が「龍岩窟」。



近づいて写すと、右写真中央の暗いところが龍岩窟。









龍岩窟の中には、不動明王がいらっしゃった。


【不動明王】
(「不動」は梵AcalanDthaの訳)仏語。五大明王・八大明王の一で、その主尊。大日如来が、いっさいの悪魔・煩悩を降伏させるために化現した教令(きょうりょう)輪身で、忿怒の相をとる。形相は色青黒く獰悪(どうあく)で、眼を怒らし、左は半眼、額に水波の相があり、右牙を上、左牙を外に出す。また右に降魔の剣を、左に羂索(けんさく)も持ち、火焔光背を背に岩上または瑟瑟座(しつしつざ)に座している。眷属として矜羯羅(こんがら)・制迦(せいたか)など八大童子をもつ。種々の煩悩・障害を焼き払い、悪魔を降伏して行者を擁護し、菩提を成就させ、長寿を得させるという。日本では平安初期の密教の盛行とともに尊崇され、今日に至る。不動尊。不動。  from Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shogakukan 1988








龍岩窟から急斜面をロープで登り上がると、左写真。
ココで右に進み、右写真の岩道を通り抜ける。










左写真は、「鏡石」と呼ばれる大岩で、花崗岩ではあるが何故か面が平滑で、確かに鏡のように見える。その下に観音さまがいらっしゃった。赤い前掛けを見るとホッとする。
観音さまの前を通って、右手に進む。














北東方向に、藪を抜け、岩を見て登っていくと、やがて尾根筋(獅子窟Aルート)に出て、「左:獅子窟寺、右:府民の森・くろんど園地」の案内標識が目に入る。
本ルートのゴールである。






















もし、本ルートの入り口部(土生川@ルート900m地点)から真北へ、右写真の斜面を登ると、土生川Cルートに合流することになる。




左写真、斜面の前方に赤い観音さまが見えた。



上がってみると、Cルートの観音さまだった。(右写真)











左写真、岩の狭くて深い溝の上に観音さま。ロープで登る。

この岩からも展望が利く。(右、左下写真)