チョットずつ奥の細道 c−3 金沢から丸岡まで その3
山中温泉から那谷寺、丸岡上がり
2011年10月28日(金)
右のmapは、GPSの調子が悪く、山中温泉→山代温泉→那谷寺→JR加賀温泉駅までは入っていない。
軌跡の始まりは、
JR大聖寺駅の北東の菅生石部神社くらいからである。
ご容赦下さい。
本日は、山中温泉を巡ってから那谷寺へ走った。
まず、大聖寺川沿いの鶴仙渓遊歩道を訪ね、無限庵の前に駐輪して、こおろぎ橋〜あやとり橋を歩いた。
次ぎに、芭蕉の足跡を自転車で回り、山代温泉を経て那谷寺へ向かった。
なお、芭蕉の「おくのほそ道」には”多太タダ神社”、”那谷”、”山中”の順になっているが、文中に「白根シラネが嶽跡にみなしてあゆむ」とあり、
実際の行程は曾良が記しているように、山中温泉に滞在してから那谷寺へ向かったものと思われる。
(右地図は、360@旅行ナビ から)
早朝、温泉で躰を清め、朝飯前に、
左写真、醫王寺へ。 6:30
医王寺というのは、全国アチコチにある。
右写真、醫王寺本堂。
左写真、朱塗りの多宝塔。
ホテルをチェックアウトし、荷物を預け、
再び、醫王寺へ。 9:00
右写真、芭蕉句碑。
「山中や菊は手折らし湯の匂ひ」
左写真、無限庵の庭。
中には入ってない。外から写しただけ。
道端に駐輪する。
右写真、鶴仙渓に架かるこおろぎ橋。
総ひのき造りらしい。
鶴仙渓の渓谷美を堪能して、
左写真、あやとりはし。
鋼鉄製単純曲線三絃トラスの歩道橋。
逆三角形の下部に木の橋床を付けた、華道草月流三代目家元・勅使河原宏のデザイン。上から見るとS字型。
右写真、あやとりはしは、鉄骨に囲まれていながら、圧迫感が皆無だ。流石だと思った。
自転車を取りに行って、
左写真、泉屋址碑。後は菊の湯。
右写真、碑のバックに北國銀行と呉服店。
ココに泉屋(山中温泉の草分け温泉宿12家の1つ)が建っていた。
芭蕉は、その泉屋で8泊の長逗留をし、当主の久米之助(14才)に「桃妖」という俳号を与えている。
よっぽど、気に入ったのだろう。
左写真、大木戸門跡の小さな園地。
右写真、
碑を道路側からアップすると、
左面に、「山中温泉大木戸門跡」。
右面に「漁火に河鹿や波の下むせび 芭蕉」
その裏には、「やまなかやきくはた折らじゆのにほい」。
左写真、東山神社の鳥居。
右手に芭蕉堂が見えている。
右写真、芭蕉堂。
この後、昨夕、バスに乗った山代温泉まで大聖寺川沿いに下って、那谷寺へ向かう。
那谷寺門前駐車場の前の茶店に荷物を預け、山門をくぐる。 11:30
左の案内図(from 那谷寺HP)の矢印通りに廻った。
右写真、山門。
左写真、金堂華王殿.
右写真、鐘楼(国指定重要文化財).
左写真、奇岩遊仙境.
画面中央右に本殿への参道石段と朱鳥居。
右写真、本殿・大悲閣拝殿。
左写真、三重塔(国指定重要文化財)。
右写真、芭蕉句碑。
「石山の石より白し秋の風」
左写真、護摩堂(国指定重要文化財)。
右写真、椿の古木に大きな実がなって、弾けていた。
左写真、苔生す様もなかなかよい。
右写真、菅生石部神社。
左写真、全昌寺。
大聖寺城主山口玄蕃の菩提寺で、山中温泉の泉屋の菩提寺でもあった。
五百羅漢で有名な寺らしい。
杉風作という芭蕉坐像、芭蕉像の軸などがあるらしい。誘われたが、時間がなくて割愛させていただいた。
右写真、芭蕉塚。(中央の黒くて高い碑)
「庭掃きて出でばや寺に散る柳」
その右は、曽良句碑。
大聖寺川沿いに走って、加賀から越前・吉崎に入る。吉崎は越前の北端の町で、北潟湖が大聖寺川河口に流れ出す手前・東側に位置する。(現、あわら市)
蓮如が建設した吉崎御坊の集落が拡大し、加賀国にまで進入した結果、吉崎の町中に国境があるという格好になったのだ。
左写真、蓮如上人記念館・本願寺維持財団と記されている。
右写真、本願寺吉崎別院(蓮如上人御旧跡)。
305号線・関田橋を渡って、 「汐越の松」のある芦原ゴルフクラブを訪ねた。
左写真、コース内の道を海に向かって歩く。
コースと海岸との間の管理道を西に進むと、
右写真、恐竜の骸骨のような「汐越の松」が転がっていた。
(コースに上って写す。向こうは海。)
南東に走って、
左写真、穀倉地帯が広がっている。
実は、芦原温泉の駅に行きたいと道を尋ねたのだが、真宗の寺の大黒さんらしき老婦人が丁寧に教えてくれたのは、「あわら湯のまち」駅だった。JRとえちぜん鉄道の違いだ。
温泉の駅と言えば確かに、「あわら湯のまち」駅だろう。
JRのネーミングがよくない。
そんなわけで、
右写真、「あわら湯のまち」駅前を通過。
左写真、駅からJR線路に向かって東進する道の見事な並木。
芦原温泉駅手前から南下する。
右写真、線路の西側から東を写す。
西日に映える山並みと稲孫ヒツジ田。
(JR芦原温泉駅と丸岡駅の中間くらい)
JR北陸本線丸岡駅17:20発の電車に乗車し、福井駅17:44発のサンダーバードで帰宅した。
なお、丸岡駅には、開業当初からの木造の駅舎が残っているらしい。次ぎにココをスタートする時に見ておこう。
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