南紀ショート絵巻 巻2 白浜→切目
白浜〜鹿島〜目津崎(泊)〜千里浜〜切目 (1996/6)
1996年5月に「周参見→白浜」を漕いだ、その1ヶ月後の同年6月初旬に、その続きの「白浜→切目」を漕いだ。
【1日目】
白浜駅からバスで白良浜に向かう。
この浜には、左前方に回り込むように大き目の石を緩やかに積み上げた防波堤がある。
(白良浜での海水浴の安全もしくは、白砂の流失防止のためかナ?)ここに荷物を置いて、砂を入れずに快適に出艇準備もできるし、出艇記念写真のカメラも好位置にセットできる。
白良浜の出艇前 円月島は白浜のシンボルだナァ
今回は潮加減が干満の中間ぐらいだろうか、先月のように円月の中は通過できなかったが、すぐ傍まで漕ぎ寄せることができ、円月前に着艇、上陸した。
円月島の円の下に赤いカヌーが見える 真上に鳶の巣があるのだろうか、カメラを構えると、鳶が飛び立った
北上し、田辺湾を横断する。田辺市の西端の岬で、田辺湾を挟んで白浜の対岸に位置する天神崎沖を通過して、森の鼻に向かう。
下左の写真は途中で、振り返って天神崎の樹木が茂っている岬全景を写したもの。
この岬が格好の別荘地、住宅地として開発されそうになったが、我が国で初めてのナショナルトラスト運動によって、ここの自然が護られた。
天神崎には、干潮時に平らな岩礁が21万uも広がり、豊富な魚介類とそれをエサにする野鳥が集まり、自然の宝庫になっている。
下右写真は田辺湾で、森の鼻の手前の堺漁港が画面左端に写っている。(半年前にこの漁港で愛艇が1泊し、お世話になった。)
天神崎 田辺湾と堺漁港
半年前に暗闇の中で通せんぼを喰らった森の鼻に艇を着けた。何もないところだが、風がなければ、テントも張れる。
鹿島に着艇、上陸。 鹿島神社の参道を上る。
鹿島神社に参拝。鹿島は周囲4kmの無人島で、自然が残っていて亜熱帯植物の宝庫にもなっている。
鹿島の少し沖から南部の市街を写す。(鹿島は中央部が低く、狭くなっている。)
目津崎のホテルに向かい、18時過ぎに浜辺に無事、着艇。
【2日目】
昨日、艇を上げておいた目津崎のホテル下のビーチを10:25、ゆっくりと出発した。
千里浜はきれいな砂浜で、日本有数のアオウミガメの産卵地である。
千里浜には、岩礁があった。が、 少し先のJR岩代駅前は、いい砂浜だ。次回の着艇・ゴール候補。
(この時下見をしており、1997年4月には上右の浜に着艇する予定だったが、大波に泡食って、左の岩礁のある千里浜にランディングしてしまった!)
潮が引いていたため、切目川河口の砂州に着艇。荷物を出し空荷にして艇を川に運び入れた。
天神崎は、2つ目の赤い橋の右岸に階段がある。切目駅は橋を渡って徒歩5分。