D.淀川を突っ走るコース     


淀川に沿って南下(正確には南南西)するこのコースは、まず淀川堤防上のロードを2.5kmほど快適に突っ走る。
その後、河川敷に降りて釣り池に寄り道し、住み着いている鳥たちに会う。
藪の中の広い(河川管理)道路を走り、天野川を(淀川に注ぐ)河口で渡ると、淀川河川敷公園(枚方地区)に入る。
公園を気ままにポタリングして、枚方大橋の下あたりで堤防を越えて、旧遊郭の中を抜け、京阪電車の線路を渡り、ヒラパー(枚方パーク)の門前を通って帰宅する。
なお、このルートは逆走して自宅から北上することもよくある。「木津川自転車道」へのアクセスには、この逆走コースを走り、釣り池のトコロから河川管理道路をさらに北上する。

【京阪電車牧野駅】

  延べ距離   区間距離
  ( 起 点 )   0.6 km





穂谷川に沿って西進して、牧野駅の北側で京阪電車の線路を渡り、続いて(昔の国道1号線、今は地方道)13号線を横断すると、自転車道が迎えてくれる。
600mほどで、淀川河川敷のゴルフ場だ。



【牧野パークゴルフ場の北端】

  延べ距離   区間距離
  0.6 km   2.5 km





淀川沿いに約2.5kmの河川敷が”牧野パークゴルフ場”になっている。冬は芝生も眠っている。
右写真は、ゴルフ場の南端を堤防上のサイクリング・散歩ロードから上流に向かって撮った。
正面右手の山は天王山で、山裾の白い横線は名神高速道路の防音壁であろう。


【釣り池】

  延べ距離   区間距離
  3.1 km   1.4 km




穂谷川の河口付近から淀川に平行して河川敷内を北から南に小川(実は下水らしい)が流れている。この水が淀川に流入する直前で堰から引き込まれた滞留池がある。

この池には年中、釣り人の姿が見える。河川敷の茂みに囲まれて、外からは分かりにくい静かな池である。

ここに鴨が3羽いた。バンが何羽も岸辺の藪の前でやかましく鳴いていた。
カワセミもいるとのこと。
釣り人が食パンの耳をやり始めるとカワウソに似た愛嬌のある「ヌートリア」という毛物(獣)が水面を泳いできた。
左写真の鴨3羽の右側に浮かんでいるヌートリアの頭と背中が写っている。
(2002/12)

ヌートリア : (英nutriaは、元来スペイン語でカワウソの意。
南米に移民したスペイン人がカワウソと見誤ったことによる) カプロミス科の哺乳類。体長約四〇センチメートル、尾長約三五センチメートル。
形はネズミに似ているが体が太く、あしに水かきをもつ。体毛は柔らかくて長く、体の上面は褐色ないし黒色を呈する。
南アメリカに分布し、川岸や水上に巣をつくってすみ、夜間水草や木の皮を食べる。
毛皮は優良で、肉は食用。日本でも毛皮用に養殖されたこともあり、野生化しているものもある。和名カイリネズミ。
(from "Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban ゥ Shogakukan 1988")

この釣り池は正確には、「淀川流水保全水路整備事業試験施設」の中の酸化池と呼ばれるものであり、磯島実験池と名札が出ていた。
(面積:8,240u,水深:1.5m以下,浄化水量:0.15立米/秒)
酸化池とは、下水を滞留させて浄化する浅い池で、水面の空気中の酸素や多量の藻類の光合成で生まれる酸素によって下水中の有機物を好気的に分解し、また、池の底部では汚泥に含まれる有機物を嫌気的に分解するとのこと。

----- おまけ ・・・ 河川管理用道路の快適な走り --------------

釣り池のトコロから淀川の岸辺に沿うようにして、国土交通省の河川管理道路が北に走っている。
砂を運搬するダンプがいない時は幅の広い快適なサイクリングロードになる。
約4kmの道路を往復してもよいし、先へ進むと、河川敷の名門・樟葉パブリック・ゴルフコースの南端手前で堤防上に上がり、京阪電車・樟葉駅に至る。
線路にほぼ並行に旧・京街道筋を進むと、八幡市駅を経由して、「府道・京都八幡木津自転車道」に繋がる。詳しくは、木津川へのアクセス をご覧下さい。
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右写真は天野川が淀川にそそぐトコロである。
逆光の遠景に下流の枚方大橋とスーパー堤防上の超高層マンションが見える。天野川の南側から河川敷公園が始まっている。


【淀川河川敷公園(枚方地区)北端】 ---枚方大橋・上流部の長閑な親水公園---

  延べ距離   区間距離
  4.5 km   1.2 km
















淀川河川敷公園の枚方地区、特に枚方大橋から上流部は、なみはや国体のカヌー競技会場として整備されたのが始まりであったのでこともあり、親水公園的に整備されている。
上左の写真は、カヌー会場のあった水面あたりで、上流に向かって撮った写真の対岸は高槻市。
上右の写真は淀川に向かって造られたシアターの観客が座る階段状のベンチ。
いずれも当時の建設省が考えた”親水”であろう。


昔、淀川に橋がなかったころ、このあたり(三矢)に「枚方の渡し」があった。
明治10年対岸にJR東海道線が開通すると、郵便物は、ここで淀川を渡り、国鉄・高槻駅まで運ばれていた。
(郵便屋の渡し;右写真)


下左 : 新しく造られた船着き場の鎖止め棒の上にユリカモメがとまっていた。
下中 : やがて餌やりオジイサンがやって来ると、たちまちユリカモメが群がってくる。
下右 : 少し上流では、鯉をねらう太公望が竿を連ねていた。(餌は今は、芋ではなく飯が主流らしい。)















【枚方大橋】

  延べ距離   区間距離
  5.7 km  ( 終 点 )





03年1月9日枚方大橋のすぐ上流で連凧を揚げていた。
401個の凧が連なっていて、一番上のは見えなかった。
曇り空ではあったが、正月の空だった。
画面下中央に見える塔は、国土交通省の枚方水位観測所。