石狩川・忠別川・天塩川を走る シリーズ

            (旭川滞在10日間 )



【目次】 旭川でのサイクリング・レポートを下の表 の6編にまとめた。  2 〜 6 は下線部を、クリックして下さい。
  

   石狩川を走る その1  旭西橋〜永山橋  8月05日
   石狩川を走る その2  旭川サイクリングロード  8月11日
   石狩川を走る その3  層雲峡自転車道  8月12日
   忠別川を走る  忠別川サイクリングロード  8月06日
   手塩川を走る その1  名寄〜音威子府オトイネップ  8月09日
   手塩川を走る その2  音威子府〜問寒別トイカンベツ  8月10日


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【prologue】

大汗掻きの私は暑さに弱く、ここ数年、毎年夏に負けていた。
そこで、今夏は連日35℃の大阪を脱出して、北海道は旭川に、10日間ほど逃げることにした。
8月初旬に、JR旭川駅から北西2km、石狩川と忠別川の合流点近くのレンタルマンション(Leopalace)に入り、初めての自炊・単身赴任を決行した。
マンションのすぐ西に忠別川の河川敷公園があって環境もよく、旭川大橋を渡ると、coop札幌のスーパーもあり、便利なトコロだった。(Yahoo!地図情報) 
旭川での移動はJR以外は、すべて折り畳み自転車BD-1である。
これは大いに役立った。
ノートPCのLAN接続(LeopalaceBB)も便利だった。
ただ、旭川もそんなに涼しくはなく、ココでも今夏は酷暑で、最高30℃、最低25℃だった。
それでも大阪よりは、それぞれ5℃低かったので、随分と楽だった。
また当然らしいがマンションにはクーラーはなく、扇風機だけが頼りだったが、風を通してなんとかなった。
(喫茶店にもクーラーがないのには驚いたが。)


   【行動記録】

8月03日: JAL伊丹15:20発、旭川17:10着。マンションで宅配便を待った後、やっと探したラーメン屋で豚丼の遅い晩飯。コンビニにも寄る。
8月04日: 昼:蕎麦屋で大盛り。(外食はココまで) 旭川大橋を渡ってcoop札幌へ行く;米、酒、刺身、蒲焼、パン。ヤマダデンキでLANケーブル。
8月05日: 早朝散歩・堤防道を旭西橋まで。ヤマダデンキ→石狩川(上流)サイクリング;永山橋まで→coop。
8月06日: 「忠別川サイクリングロード」森林公園まで→ヤマダデンキ→coop。ドコモfomaでのe-mailがやっと通じた。LAN接続HP閲覧開通。
8月07日: 5時起床。休養日。3時過ぎにcoopへ。LAN接続でのAsahiネットのe-mailが受発信ともOKになる。
        夜、サッカー・アジアカップ・中国との決勝をテレビ観戦。coopで見付けた焼酎「久三郎」を痛飲。
8月08日: メールの返信をアチコチに出す。 (食うためにcoopへは毎日に行ったナ。以下略。)
8月09日: 天塩川カヌー下見サイクリング1日目。音威子府駅前の松尾旅館で緊急宿泊
8月10日: 天塩川カヌー下見サイクリング2日目。今夜から涼しくなった。9時就寝。明朝最低17℃。夜中に窓を閉める。
8月11日: 休養日。昨日印刷屋から届いた俳句会報の校正を終え主宰へ発送。夕方、石狩川(下流)サイクリング。11時就寝。
8月12日: 5時起床。JR、バスを乗り継いで、層雲峡へ。BD-1を組み立て、サイクリング。温泉に入ってバスで帰る。
8月13日: 10時半前に出発して、駅前から空港バスに乗車。JAL旭川12:35発、伊丹14:40着。

   (ささやかな自炊memo)

朝食はパン。coopに入っているパン屋のが美味しかった。林檎も産地に近いからか、夏場なのに鮮度があった。
昼食は素麺。これは茹でるだけで簡単だ。送っておいた椎茸煮、むきエビに刻んだタマネギを添えて完成。
夕食は、簡単コースは刺身や鰻蒲焼。時間があれば、フライパンで麻婆豆腐、餃子、焼肉、野菜炒めを作った。野菜は、ほうれん草の御浸が気に入った。
味付け海苔、漬物、ラッキョ、梅干、塩昆布はどこにいても欲しい。coop即席味噌汁は旨かった。キーウィは小さくて便利で見直した。
(そうそう、今回は炊飯器で旨い飯が炊けたが、無ければどうするのがイイかなぁ。これは結構大きな問題だ。)



   【旭川市のこと】

北海道の真ん中に、大雪山国立公園(日本最大の国立公園。大雪山の主峰・旭岳は2290mで北海道の最高峰。南西端の十勝岳は2077m。)が広がっている。
 『旭川市』は、その大雪山国立公園の北西部に位置し、上川カミカワ盆地の中核都市である。人口は36万で、北海道第2の都市(道内初の中核市)。
いずれも大雪山系を源にする石狩川、忠別川、美瑛川が市の中心部で合流し、大河・石狩川が石狩平野へと流れ出る「川のまち」でもある。
北海道に人類が居住するようになったのは、約3万年前、最後の氷河期も終わりに近づき、大雪山系の山々が噴煙を上げていた時代らしい。
その頃、大陸と樺太、北海道は陸続きで、マンモスなどを追う人々が大陸からもやってきたことだろう。約2万年前の旧石器時代の遺跡が上川地方でも発掘されている。
「14世紀前後にアイヌ文化が形成されたが、上川もその文化の担い手であるアイヌの人たちの世界であった。」と旭川市HPに記されている。
アイヌの時代の歴史や文化は未だに欠落しているようで、詳しいことは私には分からない。 
(以下も、同HP等を参照し、一部引用させていただいた。)
18世紀になって、北海道の重要性に注目した徳川幕府は、この地に多くの探検隊を送り込んだ。
明治2年には北海道を統括する開拓使が設けられ、蝦夷地を北海道と改称して、11国86郡の行政区画が設定され、上川盆地一帯は石狩国上川郡となった。
明治23年、上川郡に初めて旭川村、永山村、神居村の3村が置かれ、明治24年から開発の尖兵として屯田兵が入植し、旭川は上川の中心として開拓が進められた。
明治31年には鉄道が開通、明治33年には旭川村から旭川町に改称された。
明治34年、屯田兵司令部を改称した旧陸軍第七師団司令部が札幌から旭川に移され、以降、軍都として栄えた歴史を持つ。
交通ネットワークとしては、国道4本、JR4線の始終点となっている他、平成2年、道央自動車道が旭川まで開通。
さらに平成9年、旭川空港2,500m滑走路が供用開始されるなど、北北海道の中核都市として、また道北・道東地域の商業流通の拠点都市として発展しているようだ。

3月中旬の旭川の航空写真を見て、ココには冬場に来ないとホントは分からないナと思ったが。)



                

旭川シリーズ-1           石狩川を走る その1
 
                (旭西橋〜永山橋)


旭橋


8月5日、旭西橋キョクセイバシを渡り、石狩川の右岸沿いのサイクリングロードを上流側に走った。
カヌー川下りの下見を兼ねるつもりだったので、川と橋ばかりを見ていた。スミマセン。

左写真、川のまち・旭川のシンボルである「旭橋」の雄姿。
さすがに立派な橋であった。

旭橋は「旭川八景」の第1景にもなっている。(右上写真)


ライトアップされた夜の旭橋もきれいだ。(右下写真)





この橋は、土木学会の推奨土木遺産(2002年)に認定され、また近代土木遺産2000選にも選ばれている名橋で、『日本を代表する大型のバランスト型のタイドアーチ橋』と言われている。


左写真は、旭橋のすぐ上流の川相。
正面の白い建物群は旭川市立病院。



右写真、サイクリングロードに沿って、もう最後のハマナスの花が咲いていてくれた。








左写真は、上流側から写した金星橋。


右写真、金星橋上流の川相。









左写真、花咲大橋から見た下流。


右写真、花咲大橋から見た上流。









左写真、秋月橋との中間点の岩の瀬もきついナァ。


右写真、秋月橋から見た下流。









左写真、秋月橋から見た上流。


右写真、北旭川大橋との中間点の瀬。









左写真、北旭川大橋


右写真、北旭川大橋から見た上流。









左写真、永山橋遠望。


右写真、永山橋下流の浅瀬。








左写真、永山橋はアーチ形式の一種で、ニールセン系ローゼ桁橋と呼ばれる。
創始者Neielsenの名に因んだネーミングで、アーチと桁を結ぶ吊り材に鉄骨でなく、ケーブルが用いられているので、軽やかである。



右写真、永山橋から見た下流。






左写真、永山橋から見た上流側。
正面は北東方向で、前方の山の向こうは天塩川水系。
石狩川は撮影ポイント右手方向の大雪山の向こう側から流れ出て、層雲峡を経て西北西に進み、写真正面右の山裾を左に流れて、ココに至るはず。




永山橋を左岸に渡り、帰路は石狩川左岸を下った。
右写真、金星橋下流で、消防が石狩川に流された人の救助訓練をしていたのを偶々見掛けた。
結構、流れが速いので、確かに怖そうだ。





左写真、本日スタートした旭西橋を左岸下流側から写したもの。



右写真、JR函館本線の鉄橋。(煙突は清掃工場)









以上、なんだか「旭川の橋の紹介」になってしまいましたが、『旭川に架かる橋』というきれいな写真のHPもありました。

なお、ファルト(折り畳み式カヌー)による川下りについては、岩の瀬を何度も目にして、サイクリングの途中で完全に諦めました。



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